電車が8両上下来た時間寒い中待ってた私に8両分別れがたいからいる、ていうもっといたいのに

入力切替♾️

第1話-土の中の幼虫

私はまだ成長途中の私。

子供でもあり大人に憧れていてそんな私は毎日学校まで片道2時間かかる。

学校に到着する頃には髪型もボサボサ。

前髪には気をつけて毎朝セットしていたけどスプレーやワックスが禁止な私の中学はとにかく厳しい。

全員部活へ所属しなくてはならない。

小学校の卒業前に部活必須を考えてどうしようかと思った。

何かに秀でてるわけでもなくスポーツは何より苦手。

そんな中学でも唯一楽しみというか決めていたことがあり、それは年の離れた姉の真似をすること。

入学前、新品のカバンはボリュームがあり全教科入ってしまうんじゃないかというくらい。

そんなのダサい!!と姉に相談し、アロンアルファでガッチガチに開かないよう固めてもらった。ついでに気に入ってたステッカーも貼った。

「那智〜、これくらいで良さそう?」と姉がアロンアルファて固めた上に重いものを載せてより密着にして、固まったところをみせてきた。

うん、いいかんじ。

「ありがとう依子」

それが1年経って馴染んできて最高。

私達姉妹は歳は離れているものの名前で呼び合う関係、それに両親がどーの言ってこないからそれでいい。

カバンもよし!制服もよし!靴下がダサいなあ……仕方ないか。新品のローファーで行けるんだもん。

依子からの原宿からのお土産のカラフルなバッグ(もちろん学校指定以外のカバンは持ち込み禁止)それでも今私2年生、1年耐えた〜!


爪をのばし爪磨きでツヤツヤにするのが大好きだった私は体育教師に見つかると即教員室……

渡されるものは決まって爪切り。

「せんせー?爪切りで切るのは爪に負担かかるの知らないんですか?」

「いいから切りなさい、規則でしょ」

きっしょい。ほんときっしょい。

規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則規則。

それ以外の個人は見てくれないのかね?

私が大人になっても先生とは分かり合えないわ。

さて、爪も短くなり短いなりに今度はツヤを頑張ろうと「失礼しましたー」と出る。


その隣の扉には私の好きな場所

ガラガラ「こんにちは」

「あら、那智さん、具合悪い?」

「ううん、いまさっき爪切らされた〜」

「まあたしかに那智さん長いからね、ネイルしてる時要注意よ〜?」

「はーい」

と椅子に座って校庭を見る。

ここは保健室。

1年の頃からお世話になってて全校集会、学年集会など立ってることがあると冷や汗かいてきて目が回って倒れる…これを何回やったか。

前の人にぶつからないように…後ろの人におでこ当たらないように…とか意識が遠のく中で考えるけど担任の先生が素早く来てくれてお姫様抱っこされてこの保健室の常連に。

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