もちもの検査
日本語破綻者
第1話
空港の検査場を通った時、ブザーが鳴った。
「あー、ブザーが鳴ったのでこちらへ来てください」
案内された場所は個室である。
「今から持ち物検査をするので両手を上げて動かないで下さい」
すると検査員はバッグからナイフを取り出した。
「動かないで下さいね。痛くはないですからそのままで」
検査員がナイフで僕のお腹を切り裂く。
「あー、通常の臓器ですね。今の所はあ……まだ動かないで言っているじゃないですか」
次に検査員はマイナスドライバーを取り出した。
「今度は臓器の中を調べますね」
臓器の繋いでいるネジをマイナスドライバーでこじ開ける検査員。
「あ、なるほど。この部品が古いんですね。この部品はもう使用禁止なんですよ」
そう言って検査員は僕の臓器の中から部品を取り出した。
「新しいのに交換しておきますね」
そう、僕は人工ロボット。ようやく旅の許可が下りたので僕はこれから一人旅へと向かうのであった。
もちもの検査 日本語破綻者 @mojiuchisyuukann
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