拝啓。自分へ自分より

ヴェベル

注意事項

はじめまして。私です。

それが最初の言葉。通じてるかとか、聞いているかなんて。わかりもしない。

貴方に、私に向けられた。ただひとつの言葉。


さて、僕へ。あなたに伝えなくては行けないことがひとつ。いえ、ふたつかもしれません。


1つ。欲望に忠実になるな。

それは分かりきっているだろう。意識をそらすな。欲望から背け。僕はその現実からそらすな。その欲望はお前の壁と化す。だから私がてできた。欲望に忠実になるな。


欲に忠実そしてまみれたお前は後悔と幸せを浴びる。だがその幸せは永遠に包まれるわけもない。財力もなにもかもないのに。それが僕を溶かす。手遅れになる前に欲望は抑えろ。


だが何もかも抑える訳では無い。必要な欲と不必要な欲の判断に欠けるな。

私はそれが出来ている。僕は出来ていない。


間違えるな。背くな。


1つ。人から理解されると思うな。

何を説明しようとも、何かを話そうとも周りはきっと理解をしようとしても理解は完全には不可能である。それは決して理解では無い同情だ。理解されたとしても、それは理解ではない。理解は気持ちという意味でもある。しかし、気持ちの理解は不可能である。


だけど同情はしてあげるべきだ。何も感じなくなると全てに置いて欠ける。人として、物理として生きてはいけるが、倫理としては死んでいる。


私はお前であり、僕であり、俺である。しかしある人は別だと言おう。人格が二つある?そうとも言おうが、言うまいが、己自身には2人……それ以上いるだろう。だが少なくとも生きている者は2つこころをかっている。それは多重人格者でなくても。


もうひとつのこころは理想。それだけが自分を理解している。否、それが自分自身である。


さて、受け取りましたか?受け取ってないのなら……最初から見直せ。以上。


私より。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る