第15話 計画
ピクシーたちを起こし、話を再開するとある提案がピクシーからもたらされた。
「外壁はドワーフに任せるとして、常に出入口に幻影を発動させれば足止めはばっちりだと思うわよ。後は遠距離の攻撃手段があれば最高ね」
その案に私以外のみんなが賛成する。ウルフたちも吠えているので賛成しているのだろう。
「というわけで清美。私たち全員をテイムしなさい」
「なにがというわけなの?」
「テイムされたモンスターは何らかの能力が向上しやすいのよ。ウルフたちの知能も上がっているようだし私たちにも恩恵が必要だと思うのよ」
そういっている間にもピクシーの1人が私の手を取り、魔力を流してくる。私はその魔力を受け入れて、そのあと魔力を流した。
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【テイム】
ウルフ * 18
ピクシー * 30
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「あら、テイムされていないはずの私にも力が届いているみたいなのだけれど」
ピクシーの長がそういうと他のピクシーたちも騒ぎ出した。
「あの~。私のスキルのせいなのか皆テイム去れているみたいです。ピクシー30人」
「「「「「えーー!!」」」」」
とピクシーたちが驚いている間に、ドワーフの戦士長が近寄ってきて。
「次はワシ等じゃな」
といって魔力を流してきた。もう慣れたもので魔力を受け取り、流し返してステータスを確認する。
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【テイム】
ウルフ * 18
ピクシー * 30
ドワーフ * 15
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「それでワシ等は何人テイムされたのじゃ?」
「え~と。15人です」
「村に残っておるものまでテイムされとるのか!。嬢ちゃんはえらいスキルを持っておるの~」
なぜか戦士長は嬉しそうだった。
それはさておき、ダンジョン防衛の砦建設は決定となり、資源は第1ダンジョンからの持ち出しでまかなうことになった。
私は、第2ダンジョンの危険性を島の住人に知らせて貰うため町役場へと向かった。
「オークにオーガですか。確かにオタク文化では定番ですけれど、この島の住民はお年寄りが多いので危険性が伝わりにくいですね」
「そうなんですよ。それで対策は町役場に任せて、私は第2ダンジョンの封鎖に注力しようかと。あと、野菜は少ないですが毎日収穫できそうなので島の中心に定期的に持ち込むようにしますね」
「それはすごいですね。島の端っこに住んでいる方には中央に向うようにします。あと野菜の種は清美さんに預けた方がいいですかね?」
「いただけるのであればありがたいです。あと農業についての本や情報があればまとめていただけると助かります」
「分かりました。ではダンジョンの件はよろしくお願いします」
こうして島でのサバイバル生活が本格化してきた。
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