第2話 ステータス
ステータスボード
【職業】
テイマー
農家
【加護】
妖精の加護
【スキル】
友達の輪
___________
「本当に出ちゃったよ」
それにしても分からないことだらけだ。なぜに加護があるのか?。【友達の輪】とはどんなスキルなのか。
「しかし、私の異世界小説脳を甘く見すぎたな。ぽちっとな!」
とステータスボードの項目をタッチしてみると。
見事にすり抜けていった。
「ならこれなら」
と詳細を見るつもりで念じてみたが同じく何も起こらなかった
流石に何の力を得たかもわからない状態でダンジョンに入るのは危険だと判断した私は町役場に行き、詳細を聞いてみることにした。
「というわけでダンジョンに入ってステータスを得たのですが、どういった能力なのかが分からなくて困っているんです」
それを聞いた町役場の職員さんも困っていたが。
「一応、ステータスを記録するためのカードが作られているのですけれど登録しますか?」
私は予想外の展開に職員さんに詰め寄る。
「登録するとどうなるんですか?」
「何もありません。若い職員が現代ファンタジーとか言われている小説にはまっているらしくて記録を残しておいた方が後々役に立つと言っていたので作っただけです」
と詳細をぶっちゃけてくれた。
まあ、私は念のため登録しておいてダンジョン攻略の役に立つものを探しに家に戻ることにした。
家に帰ると、父と兄が帰ってきており、母は夕食の準備をしていた。
私は食料を自給自足しないと餓死するのではないかという心配を口にすると兄がダンジョンに同行してくれることとなった。一応力仕事はできる兄は町役場で鉈を借りてから合流することで話がついた。
兄がダンジョンに入ると例の声が聞こえたらしくステータスを見て貰うと【身体強化】のスキルが取得できていたらしい。らしいというのはステータスボードは他の人に見せることができないため確認できなかったからだ。
ちなみに【加護】の項目はなく、職業は【漁師】となっていたとのことだ。
こうして私たち兄妹はダンジョンの中に入った。その光景は。
のどかな草原が広がる平和そのものであった。
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