第10話 虫除けや農薬は悪者か?

下書きしたのが8月で、今が9月……。

すっかり更新を忘れていました(;^_^A 


小説の中で虫除け液というものが出て来たのですが、それに対して『誤使用するのではないか、益虫への影響があるのではないか』とのコメントをいただきましたので、こちらで書かせていただこうと思います。

 

 あくまでも、異世界ファンタジー小説であることが前提です。


 作中の虫除け液はミントの精油をベースに、防虫効果のあるハーブブレンドで作った設定です。

 現実でも『ハッカの虫除けスプレー』が存在しますね。

 それを使って、虫の魔物を追い払おう! ついでの農作業にも使えるから、商業ギルドにレシピを登録しよう! ← ここですね。



 結論から言うと、農薬ではないので、効果はあっても持続性はない、です。

 虫除けは殺虫剤ではないので、その辺はお間違いなく。


 架空の物語の中で、使用法を事細かく書く必要はないと思っています。

 物語は園芸の説明書ではないので、多くの方は興味がないと思うのです。

 それを作るシーンが出て来た時に、必要なら書くと思いますが、今のところその予定はないです。


 作中で精油を調合して虫除け液を作ったのは、私の実体験をもとに書いたエピソードだったりします。



*****


 材料は違いますが、実際に私も植物由来のものを、バラの消毒に使っています。


 バラ栽培は難しいと言われます。

 その中に消毒作業が含まれると思います。

 消毒と言うのは農薬の定期散布です。


 我が家では農薬ではなく、ニームオイルと月桃エキス(園芸用)などを調合して、夕方に散布します。

 これらには防虫と殺菌効果があると言われています。

 ちなみに、ニームも月桃も、暑い気候地域の植物です。

 ニームと言えばインド、月桃といえば沖縄が思い浮かぶかもしれません。

 他にはアグリチンキ36液、キトサン液、でんぷん君などを状況に応じで混ぜます。

 どれも結構値段がはりますよ。

 ホームセンターで売っている農薬の方が、安上がりかも知れません。


 農薬のように科学的な根拠がないので、明確な効果があるとは言えませんが、農薬よりは散布作業に気を使わなくて良いのが利点ですね。


 

 私が使うニームオイルは臭くないもので、3000倍に希釈して使っています。


 月桃エキスなどはだいたい希釈1000倍で、これを混ぜて葉や茎に散布します。

 効果が持続するのは1週間くらいですが、雨が降ればもっと短くなります。

 農薬よりも、散布回数を増やすことになります。


 最近はあまりに気温が高いので、全く散布していません。

 とにかくクールダウンで、葉水をジャバジャバかけています(;゚Д゚)

 鉢栽培なので水抜き3回して、やっと1日もつ感じです。

 暑すぎて虫もあまり見かけませんが……。



 話しは戻りますが、散布した時は月桃の香りが漂いますが、しばらくすると香りはなくなります。

 市販の人間用虫よけスプレーも、しばらくしたら匂いが消えますよね。

 

 実際の防虫効果は、殺虫するのではなく、その葉を食べた害虫の食欲を減退させるのだそうです。

 食べなくなってご臨終か、他へ引っ越してくれるか……、運任せです。

 なので散布後も普通に食害されますよ。

 効いているのか分らないけれど、自然に減ってくれることを祈るわけです。


 気休め程度の効果なので、粒タイプの農薬と併用しています。

 完全無農薬は、私には無理です(;'∀')



 農薬ではないので、同じものを家庭菜園の野菜にも散布しています。

 散布したからといって、実がつかなくなることはないですよ。

 受粉してくれる益虫は『葉』を食べませんし、翌朝には新しい花が咲きます。

 花が咲いていなければ、ハッチたちも基本的には来ませんよ。

 イモ虫を探しているらしいアシナガバチは来ますけど……。


 害があるとすれば、養蜂には多少の影響が出るかもしれません。

 異世界ファンタジーでは、その辺は心配しなくてよいのでは?


 ちなみに、濃度を濃くしたら、効き目が上がるんじゃないかと思ったら大間違いです。

 葉焼けや薬害が発生して、逆に植物にダメージを与えます。

 使い方を間違うと害になるのは、どんなものでも同じですよね。

 正しく使ってこその、効果が得られるのです。

 

 バラの消毒基準で話していますが、農薬も同じです。

 薬品によって希釈濃度や使用回数が決まっています。

 なによりも、同じ農薬を使い続けると、虫の方に耐性がつくんです!

 虫も負けてばかりはいないのです。

 なので農薬を使う場合は、違う薬剤をローテーションする必要があります。


 そもそもハダニなど、農薬が効きにくい虫もいます。

 ハダニは蜘蛛の親戚(?)で、メスがクローンで卵を大量に生むそうです。普通に交尾もして増殖するので、厄介な害虫です。

 農薬に耐性がついて、すぐに効かなくなるので、葉裏に水をかけて洗い流すのが一番効果があるんじゃないかな?

 まぁ、増殖したら葉っぱがスカスカになりますけど……。


 そんな感じで、バラ栽培は虫との過酷な戦いがあります。

 

 


 今年の夏は暑すぎて、コガネムシを見かけない気がします。

 気づいたら、あれほど飛んでいた大きな熊蜂の姿も見当たりません。

 あまりの暑さで死んでしまったのかもしれません。

 

 少しだけ気温が下がってきたら、急に蝶が増えました。

 バラ栽培では蝶や蛾は厄介者です。

 この幼虫どもが葉と蕾と花を穴だらけにします。

 ご丁寧に見えない葉の裏に卵を産み付けて行くのです( ノД`)シクシク…


 庭に来る雀さんや。

 虫を食べて行ってくださいな!

 

 

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