第6話 花の香と嗅覚

 バラや他のお花もそうですが、お花の色や形の他に香りがありますね。

 バラではダマスク(クラシック・モダン)の香りが有名です。

 他にはティー・スパイシー・フルーツ・ブルー・ミルラなどの香りがあります。

 とはいえ、この香りの差を感じるにはそれなりの嗅覚が必要かと思います。

 私の鼻ではさっぱり区別がつきません(;'∀')

 せいぜい強香・微香・無香くらいしかわかりません。


 実は数年前まで全く香りを感じることができませんでした。

 原因は副鼻腔炎です。

 アレルギー鼻炎と喘息で副鼻腔炎になり、内科と耳鼻咽喉科に長年通院していましたが、全く匂いを感じなくなり、一生このままだろうと思っていました。

 一時期はスギ・カモガヤ・イネ・ヨモギ・ブタクサ・ハウスダスト、喘息もアレルギーで、アレルギーマーチを起こしていました。

 ブタクサが一番の原因で、メロンとスイカが食べられなくなりました。


 耳鼻科では「再発するから手術は勧めない」と言われていたのですが、4年前の秋に頭痛に悩まされ、鎮痛剤が手放せなくなりました。

 1ヵ月半くらい経っても治らず、これはヤバいかも! と思って脳の専門医を受診しました。MRIで調べてもらうと、「耳鼻科に行け」と怒られました(苦笑)


 MRI画像を持ってかかりつけ医に行くと、慌てて総合病院への紹介状を書いてくれました……。

 総合病院でも「手術しても完治はしない。手術をすると頭痛はなくなるが、臭いは戻らない可能性が高い」と言われました。

 ようは、手術するかは自分で決めてねってことです。

 なんだ、それは? と悩みましたが、ずっと鎮痛剤を飲み続けることはできないと思ったので、手術することにしました。

 私の場合は鼻からおでこまでの骨を削る拡大前頭洞手術で、脳に近いところの手術ということで、1週間の入院となりました。


 手術自体は眠っているあいだに終わるので良いのですが、鼻に詰めた止血剤(?)を抜く時はあまりの痛さに涙がボロボロ零れました(>_<)

 あれが一番つらかったです。もう二度とごめんです。

 あ、病院の食事の侘しさにも泣きました。

 なのに、痩せるどころか増量して帰って来たのは何故でしょうね?


 その後しばらくは、やはり副鼻腔炎の症状が度々出ましたが、コロナが始まってマスク&アルコール除菌生活になると、だんだんと症状がおさまりました。

 今も薬は飲んでいますが、鼻が通っています。

 実はコロナにも思わぬところから感染しましたが、その時も鼻は平気で、むしろ喘息の悪化に悩まされました。


 そして手術後に、肝心の匂いが戻ってきました。

 一番最初に感じたのがニンニクの匂いで、最初のころは臭いがきつく食事が美味しく感じられなかったです。

 今ではちゃんとバラの香りがわかりますが、前記のように嗅ぎ分ける力はありません。

 ただ、意外なことに、いまだにコーヒーの香りがよくわからないんですよね。


 いい匂いと嫌な匂いが判断できるようになっただけでも良しとしましょう。

 

 なので、漠然とバラの香りはいい香り。

 そんな感じでバラ栽培をしております(;^_^A




*****


 ちょこっと、指摘されたので植物から食塩と炭酸を採る方法を調べてみました。


●食塩 NaCL(塩化ナトリウム)を植物から採取する方法

(1)塩生植物

 アイスプラントやマングローブなど、海水程度の高塩濃度に耐える植物。

 塩生植物ではないですが、ローズグラスというイネ科の植物は塩害対策に利用されるようです。


(2)灰塩

  アフリカ熱帯林などで草木灰から代用品を作っていたようです。塩というにはほど遠いもののようです。


(3)ヌルデ(リンゴ酸カルシウム)

 戦国時代や戦時下で塩の代用で使われていたそうです。

 ウルシ科の樹木でがつくそうです。漢方薬にもなって、昔のお歯黒にも使われた植物だそうです。

 しかしこれだけではナトリウム欠乏症になるのではないでしょうか?

 うっかりキュウリにつけて食べると、カリウムの効果で残ったナトリウムがさらに排出されるかも知れませんよね?

 昔から日本人はお味噌やお醤油や漬物などの塩分濃い目の食生活だったので、一時的な代用にできたのかなと想像してみたり。

 正しくはわかりませんが(^-^;

 ちなみにリンゴ酸カルシウムはサプリに使われているみたいです。


(4)草食動物が食べる葉の中にナトリウムがあるかも知れません。


 塩は一般的には海水・岩塩・塩湖、あるいは温泉(山塩)で作るものですね。


 とはいえ、例えばですが、

『森の中に落された主人公が、そこで野生動物や魔物を狩猟して、ヌルデの塩をつけて食べる』という知識チートネタはありかと思います。

 結晶が採れる時期は限られますが(^-^;

 そんな小説を書かれる方で、ネタになるなら活用してくださいな。



 

●炭酸 CO2(二酸化炭素)+H2O(水)=H2CO3(炭酸)

(1)天然酵母で炭酸水を作る。

 自家製山ぶどうジュースが、発酵して微炭酸になった的なのをテレビで見ました。

 ビールは発酵の過程で炭酸が生まれます。


(2)クエン酸水と重曹水を混ぜると中和反応で炭酸水ができるようです。

 クエン酸はレモン汁で良いとしても、重曹の替わりになる植物が思いつきません。

 弱アルカリ性で育つ野菜で試してみる?


 炭酸を作る方法は(1)が有力かな?


 日本では天然炭酸水は極一部でしか湧き出ませんが、ヨーロッパでは炭酸水が湧き出る場所が多いそうです。

 炭酸水を作中のスウォレム山脈に探しに行きます(^-^;



 発酵つながりで。

 ライ麦パンの発酵に使われているのは、最古の天然酵母サワードゥです。

 小麦粉やライ麦粉に水を混ぜ合わせて、自然発酵させた天然酵母なのだそうです。

 これを使うと酸味がでるようです。

 他には酒種を使ったりしていたようですね。



 物語は16世紀ごろのヨーロッパを想定して書いているのですが、どんなパンだったか、どんな馬車だったか、どんな服装だったか、などなど、一応は調べて書いています。

 広く浅く、できるだけ疑問を持たれないように。

 困ったら魔法頼みで逃げますが……(汗)


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