第4話 病害虫と土

 バラには細菌が原因の根頭癌腫こんとうがんしゅという厄介な病気があります。

 桜・リンゴ・ブドウ・ナシ・カキなどの木にもでるようです。

 残念ながら、いまだに癌腫のお薬や治療法がなく、我が家でも過去に10鉢前後は感染して処分しました。

 だからと言って、すぐ死ぬというわけではなく、ベテランの方は上手に付き合って長く花を咲かせていますよ。

 根性がない私はすぐに諦めます……。


 厄介なのはこの病気が他のバラにもうつる可能性があるということです。

 我が家では癌腫がでた株と土は処分してしまいます。

 バラの数が多いので、他のバラを守るためにそうしています。


 去年は、とあるショップさんから新苗を5ポット買って、2株が癌腫になって泣きました。接ぎ木した場所にポコンと癌腫がついたので、接いだ時点で感染していたんだと思います。

 まぁ、それはバラあるあるな話ですが。

 バラの苗を買うのも、ある意味博打です(^-^;

 

 この病気が他のバラにうつらないように、剪定ハサミを消毒して使います。

 株が変わるごとに、ハサミの両面にキッチンアルコールスプレーを吹きかけています。

 広島のバラ苗屋さんで、キッチンアルコールスプレーでも良いと書かれていたので、それを真似しています。

 プロが良いというならマネしちゃおうと。

 それ以前は弱酸性次亜塩素酸水を活用していました。これはネットで20リットルを購入して、家中の消毒と消臭に使っています。

 ハサミの刃を熱湯消毒する方法もありますね。

 ハサミの消毒は、実は他の植物でも有効ですよ。


 小説の中でハクが『消毒』と何度も言っているのはこのためですね。

 知らない人からみたら「なんのこっちゃ?」でしょう(笑)


 


 土の中にも病害虫が潜んでいます。

 以前は狭い花壇を4区画に分けて、輪作でキュウリやトマトなどを育てていましたが、土の中に潜むネコブセンチュウという虫が増殖してしまい、キュウリが全滅してしまいました。

 これも連作障害のひとつです。

 狭い家庭菜園あるあるだと思います。


 土の中の、目には見えない虫を退治すべく、色々試行錯誤しました。

 黒いゴミ袋を被せて真夏に太陽光で熱消毒。

 放線菌と乳酸菌や酵母菌を投入。

 堆肥も良い物を買ってみたり。

 なんとか復活できないものかと頑張りました。

 

 野菜の栽培を休んで数年が経ったので、今年キュウリを4株育てています。

 今年はちょっとお値段お高めの、病害虫に強いという苗を買ってみました。

 今年ダメだったら、今後は花壇は花壇らしくお花を植えることにします(^-^;


 パプリカは別の場所に植えて、ミニトマトとナスは10号の菊鉢に植えて育てています。

 



 我が家では使い終わった土は、天日で乾かして、大きめのふるいでゴミを取り除き、堆肥や赤玉土と、再生資材をまぜて再利用します。

 草花はその土を使って育てています。

 専門の土を買うのはバラと野菜用です。これだけは病害虫対策で、新しい土を使っています。


 ホームセンターで培養土を買うときは、一番安いのはやめた方がいいです。

 高い方が良いのですが、そんなにお金は掛けたくないので、真ん中あたりを選んでいます。培養土の品質と値段は比例するようですよ。

 あと、そのまま使えると書いている培養土でも、赤玉土の小粒を2割くらい混ぜて、元肥も入れて使った方が良いです。


 肥料は『窒素・リン酸・カリ(N・P・K)』のリンカリの配合が多い肥料を選ぶとよいです。リンは実や花を、カリは根を育てます。

 窒素が多いと葉にばかり栄養がいっちゃいます。

 専用肥料も売っているので、それを選ぶと良いかも知れません。

 バラは専用肥料一択です。春と秋は有機肥料を、夏は化成肥料を使っています。


 ついでに花壇や畑に植える場合は、植付の2週間前に酸度調整で石灰を土に混ぜます。

 苦土石灰くどせっかい(マグネシウム&カルシウム)が良いですが、直ぐ植える場合は草木灰でも良いです。

 肥料と石灰の話しになってくると、ちょっと化学っぽくなってきます(^-^;

 植物だって人間と同じでミネラルを必要とするんですよ。


 

 なんともタイムリーなことに、これを書いているときに、蓮華草とクローバーの酸度についてご指摘をいただきました。

 種蒔きの時期の間違いに気づくことができたので、ありがたいことだと思います。


 ですが、酸度が理由で一緒に育てられないというのが解らなくて、頑張って調べました。


 シロツメクサが野生で生えている場所は、なのだそうです。


 なので種苗店さんでは、酸度をpH6~7にして種蒔きすることを勧めています。(※タキイ種苗様のしろクローバーのページに記載されていました)

 酸度調整して栽培すれば、蓮華草と同じ区画に植えることが可能だと思われます。

 ただし、区画をしっかり分けないと、蓮華草はクローバーに負けてしまうのでしょう。

 それがわかってスッキリしました。

 ミツバチンさんには蓮華草畑が必要だと思うので、秋になったら種を蒔くことにします。← 小説の中の話しですよ(*‘∀‘)

 

 

 日本の土は弱酸性と言われています。

 ガーデニングでは弱酸性~中性(pH6~7)くらいなら大抵の植物は育ちます。

 ちなみにバラもpH6~6.5と言われています。

 我が家では酸性のツツジの下に、アルカリ性を好むクリスマスローズを植えていますが、元気に育っていますよ。

 ブルーベリーは酸性(pH4.3~5.5)じゃないと育たないいんですよ。

 おそらく野生のクローバーもこのくらいの酸性土に繁殖しているんでしょうね。

 黒酢でpH4~4.5くらいだったと思います。

 

 

  

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