今、俺はものすごい美少女に壁ドンされている。これだけ聞けばまるでラブコメだがそんなことは無い。

なぜなら、その美少女は怒髪天状態だからだ。怖すぎてチビりそうだぜ…。

そんな美少女、実は俺の幼馴染なのです。いつも暴言ばっかりであまり気にしたことは無いけれど本当は学校1と評されるくらいには可愛いんだよな…

さて、こんなことになった理由はと言うと…

その日俺は一人暮らしというステータス(両親は海外へ転勤している。しかしその際に西原に合鍵を渡して行ってしまった。余計なことを…！)を糧に朝早くに起きて学校に連れてかれないように、西原からの逃亡を図った。(西原には一応のために置き手紙を残しておいた。)

それ自体は無事成功したのだがなんとも間抜けなことに遠くまで行きすぎたため、既に学校を終えて帰ってきていた西原が家の前で待ち構えており、あえなく捕まって部屋にあげざるを得なくなった。そして部屋に着くやこんな状態に…。ほんとにアホか、俺は…

｢それで、どういうつもりだったのかしら？｣

｢ただ学校行きたくないから引きずってでも学校に連れていこうとする幼馴染から逃げようとしただけだが？｣

…あ、これはやらかしたかも。言ってはいけない言葉を言ったかもしれん…

すると西原は盛大に大きなため息とともに思いっきりビンタして来た。さらに

｢学校に行きたがらない、あんたが悪いんでしょうが！｣

って叫んで、その後2時間くらい正座状態で怒られまくった…。もう絶対逃げない、そう誓うくらいに怖かった…。

ちなみに今日は体育祭だった。それが俺の逃げて休もうと思った原因でした。

そのおかけでこんなことになったんだ…。許すまじ、体育祭。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい