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  • 挫折者続出のプルーストの「失われた時を求めて」を、だいたいのニュアンスでこんなことを云ってるのねというラフな訳と、いいとこどりの抜粋で、角田光代さんが読めるものにしたそうなのですが、ぐねぐね、ぎりぎりした、堅い翻訳がわりとわたしは好きなので、ライトノベルのようになったものには違和感があります。
    堅い翻訳文章が似合う作品は絶対にあります。
    かといって翻訳者のレベルが高すぎると、向こうではラフなものが日本語の魔力によりドえらく格調高くなってしまうこともあります。森鴎外の翻訳などは絶対に本場よりも数段レベルアップしてるはずw

    作者からの返信

    あー、わかります。私、作家の翻訳ってあんまり好きじゃないんですよねえ。サリンジャーは野崎孝で読みたいし、チャンドラーは清水俊治で読みたい。あ、春樹自体は嫌いじゃないんですがw

    良心的に訳されてもそれなのに、作家が下手に作家性を出して訳されても、と思います。
    プルーストは、未読で紅茶を飲むときに「マドレーヌ浸そうぜ!」とやるぐらいしかないですけど(「あ、ラベンダーの香り」とかやるぐらいのノリで)。

    翻訳者のレベルで原著よりレベルアップしてるかも、というのはSFだと伊藤典夫とか浅倉久志とかだと、普通にありそうですw

    鴎外の翻訳かー、と思ってつらつら眺めてたらドイツ語(はともかく)、フランス語だ、ロシア語だ出てきてびっくりしましたw
    おまえはヒッポファミリークラブか!!∑(゚Д゚)

  • うん、おもろいテーマです。そうそうそれそれって感じで引き込まれます ^^。
    読んでると、明らかに私の読書体験が足りてないのを思い知ってしまいますんで、まあ乗っかれる話題だけのっかります、と前置きしておきますが。

    翻訳は、やっぱ「超訳」とかの言葉が普通名詞化してから、いろいろ変わったんじゃないですかね。
    あくまで憶測ですけれど、その昔は「だって文法的に訳したらこうなるんだから仕方ないだろっ」みたいに、みんなして開き直ってたような気がする。
    これは学術書の話ですけれど、哲学とか社会学系の本でT大のD語専攻のセンセイがたの訳書など、今なら学生から面と向かって「使えねえよ、こんなの!」とか罵倒されそうですよね。それぐらいひどかった。
    で、やっぱり大きいのがインターネットの登場。それまで各大学にくすぶっていた翻訳書への批判が、いっぺんに情報統合されて集団的な罵声に変わって、「あの翻訳はひどいっ」みたいな評判が本職巻き込んで形成されてしまったと言うか……いや、だから憶測なんですが。
    結局、小難しくてわかりにくい本をありがたがるのは根本的におかしい、ということになって、リーダビリティというものを出版社も最優先せざるを得なくなったんではないかと思います。あとは、英語について言えば単純に帰国子女とか増えて、おかしな誤訳連発してるやつはいっぺんで化けの皮が剥がれた、というのもあるんでは。英語が普通に喋れるアイドルなんて、私らの学生時代はアイドルじゃなかったしね。

    ただ、キングなんかにすんなり入っていけない、というのは、多分別の問題かなあと思います。もちろん翻訳が硬いせいもあるんでしょうけど、アメリカのあの手の長文作者って、ちょっと日本人がついていけないような前ふりの語り方をしてる気がするんですよね。あれはやっぱりヘミングウェイとかそのへんの影響かな。英語の感覚だと、それなりに味があるんでしょうが。

    攻機のコミック版がわかりにくいというのは、仕方ないと思います。確かBSマンガ夜話だったと思うんですが、光学迷彩を絡めたアクションシーンの解説で、岡田さんだったかな? 「この絵はこういう状況を表していて」という説明に、他の並み居るマンガ読みの方々が「え、そういう意味だったの!?
    」などと驚愕してましたから 笑。あの当時、意味わかって読んでた人が、どれだけいたのかって問題ですよね。普通なら「リーダビリティが低すぎる」ってことで出版なんかされないんですが、それでも爆売れして世界の士郎正宗になったんだから、大したもんです。

    なんの話だっけ……まあとにかく、攻機は別として、「伝わらないんじゃダメだ」という、至極当たり前のことが、たぶん90年代以降に文化全面に出てきたような気がするっていうのが湾多の言い分です。実はこれは音楽の世界もそうで……という話は完全に時間切れなんで、またどこかでそのうちに。

    作者からの返信

    あー、超訳! ありましたねえ。最初はイングリッシュアドベンチャーのシドニィ・シェルダンだけだったはずが他も使い出したりして、「超訳はウチのだ」とか訴状チラつかせたりとかw

    元々日本だと翻訳というより翻案みたいな文化があったりで(未読ですが「纐纈城」とか「巌窟王」とか)、でもチョイと実情知ってるほうからしたら超訳とか読みやすいだけの誤訳(もしくは手抜き)でしょ、みたいな。
    ただ、それこそ翻案の時代とは違って英語もそんなにわからない人ばかりじゃねーぜとなって変わったところはあるかもしれません。ネットは、しかも検証やらなんならされちゃいますからね(それこそ『氷と炎の歌』とか)。

    学術書はほぼ門外漢なもんで口だせないんですが、哲学書とかあそこらへんは、難しいことを難しく、なんならそんな難しくないことも難しくいって無駄に価値を高めようとしてる、ような側面はたしかにあった気がします(「実存」とか)。が、反面、安易にわかりやすくすると、勝手な解釈をする輩もことのほか多いよなあ、とも思えて、わかりやすくすることによって生じる誤解や間違った解釈なんかも少なくないよなあ🤔 というのもわからなくもないので、すべからく平明であるべし、かどうは懐疑的でもあったりします。大体、五類に移行した=コロナ禍は終わった、みたいな解釈をしてしまう人も世間にはわりと多くいるみたいで悲しいやら情けないやら😢
    間違った解釈のほうが実情と離れて心情的だったり都合の良きだったりも少なくないせいで良貨を駆逐していくようなことも少なくないのが、また。

    キングは、なんなんすかねえ。おそらく買うだけ買って読んでなかったの部類が『クージョ』だったり『キャリー』だったりして、いま思えば何をそんなに苦手意識強かったんだろう、と。『呪われた町』なんて、当時手に入らなかった(絶版だったか?)ので後年なんですが、冒頭から雰囲気も含めて全然悪くない……いや、かっこいいんすよ、忖度抜きで。
    考えればキングなんてモダンホラーの巨匠なわけで、モダンホラーのパイオニア、『エクソシスト』なんてイメージと裏腹にすごくドライな文体で読んでびっくりした記憶が。そりゃモダンホラーは怖くないホラーのことだ、なんていわれますわ、みたいなw

    だから、きっとこれは学習というか、慣れの問題という側面が大きいのかと。漫画だって、誰でも読めるかというと実は読めないような子(読み方がわからない)とかが一定数いるという話らしく。ほんとかな?🤔
    でも、私も漫画大好きっ子でしたが、少女漫画は読みづらいというか、どういう向きで進めば正しい読み方なのかわからん! と子供時代思ってましたからねw

    攻殻はですね、あんな中身みっちりでカラーも多くて、なのに千円で買える(当時)という、あんなにコスパ良く楽しめる漫画は他に類を見なかったのでは?
    ヤンマガ連載で、士郎政宗のキャッチーさと読者への媚びを詰め込んだ作品だったんじゃないでしょうか、きっと。んで後半になってついに堪えきれず始まってしまう作者節、というあたりかw

    でも「光学迷彩」とか「義体」とかゴーストハックとかがメジャーになったのは、間違いなくあの作品が契機だと思います。私にいたっちゃ、あそこで初めて触れた、ぐらいのもんで。あー、いま考えれば、普通あそこまでいったら魂だなんだも複製可能というか化学反応のひとつの形にすぎないとかいきかねないところを、「ゴーストが囁くのよ」になるあたりがオリエンタルマジックだったのかもしれないなあ。知らんけどw

    音楽の話とかも興味ありますが、そっちのほうこそあれこれ言いたいこと多そうですし、そこらへんは是非エッセイで。楽しみにしてます。

    ちなみに私はゲームミュージック育ちのネオアコ/渋谷系経由ですw
    なもんで歳とったから、というのもありつつ、近年はまた面白くなってきたなあと思いますが、2010〜2020頃はほんと、疎いというかほぼ聞いてなかったなあ。サブスクの影響も大きいかも、また聴き始めたのは。

  • 海外の小説はほぼファンタジーしか読んでないなぁと実感してました。
    ハリーポッター・ダレンシャン・デルトラクエスト・魔法の国ザンス。
    見事に児童書中心(笑)
    さすがにキングの名前は知っていますが、映像作品のみでしたねぇ。

    旅のラゴスはオススメ頂いた本に入ってましたね(^^)
    まだ中島敦の壁が高くたどり着いてませんが(涙)

    読みながら攻殻機動隊好きだったな(プロダクションI.Gが好きだったのかも?)と全然関係ない所で楽しんでましたが、読んだ作品や観た作品をホントによく記憶してらっしゃるなぁと毎回コメント含め驚きます。
    楽しませていただきましたー!

    作者からの返信

    ハリーポッターとダレンシャンは読んでますが(途中まで、しかも両方借り物w)、デルトラクエストは読んでないですねえ。あの金ピカのカードみたいな表紙のやつですよね? 子供に人気だ、とか話題になってた記憶があります。
    ちゃんと読んでないのだと他にもエラゴンだのタラ・ダンカンだのもありましたねえ懐かしいw

    ザンスは読んでなきゃいけない類の本なんですが、二冊ぐらいしか読んでない気がします😅

    攻殻は最初の映画のとき、友達に観に行こうぜと誘われてわざわざ新宿までいったなあ。押井だからヤだよ、絶対寝るよ俺、といいながら観に行ってほんとに寝てしまったというw
    SACは凄く面白かったです。笑い男。プロダクションIGといえば、(と書きかけて調べたらGONZOとごっちゃになってた。てへ)……といえば、ギルティクラウン(あサンライズじゃないのかコレ!)とかガルガンティアとか好きでした。
    『怪獣8号』も楽しみだなあ(((o(*゚▽゚*)o)))

    結構うろ覚えとか勘違いとかも多いので基本話半分でお願いしますw

    編集済
  • 翻訳、原文英語の文脈、私、考えた、なになに、しかし~、みたいな付け足し加筆型の言語形態の意味を日本語にした場合、どう並べどこまでを一文にいれるのか? が翻訳者のセンスですね。読みにくさが愛おしい場合もあります。
    ホラー、私はポーでした。現代の翻訳、例えばダヴィンチ・コードなど、明らかに場面表記が短く、平易な文体でぽんぽん読めた記憶があります。このカクヨムの世界でも、それなりに海外文庫を影で愛読されている方が一定数はいそうですね。

    作者からの返信

    読みにくさが愛おしい。ある、あります! そういう場合も勿論あります。平明な新訳とか出されても、違うんだよ、そうじゃねえんだよ! となったりw

    そうなるともう作品楽しんでんだか翻訳者の文章味わってんだかわからなくなってくることもありますがw

    ポーって。随分渋いとこを。私はアッシャー家の崩壊ぐらいしか……あ児童版のモルグ街もか、そのへんぐらいしか読んでませんよ😅
    ダヴィンチ・コードは読みやすかったですね。リーダビリティに優れた、活劇小説として私は楽しみました。グラハム・ハンコックとか楽しんで読んでたクチなんで(デニケンは読んでませんが)そういう路線を期待しすぎたようなところはあったかもしれません。いやそもそもそれって路線を見失ってないか自分……🤔

  • おっと、神風書いててもう寝ようと思ったら、同世代な文章が飛んできたw

    私は、昔は逆に翻訳小説ばっか読んでたくちですが、確かに独特のくどさがありますよね。あれは海外の作風を忠実に翻訳したが故なのか、翻訳家の癖なのかわからない部分があります。原文みたら納得できるんですかね?

    翻訳にもよしあしが確かにあって、シリーズ途中で翻訳家が変わるといきなり微妙になったり、なんなら読めないレベルで不愉快になることもあったり。私だとドリトル先生は井伏鱒二以外はノーサンキューです。名作なめんなと言いたい。
    氷と炎の歌も翻訳途中で交代して、個人的にはなんか微妙……てなってますね。
    まあいずれあきらめて呑み込めるのかもですが。

    矢野健太郎は、まさにそういう記憶しか残ってないw
    当時は大人に思えて好きだったんですよねあの漫画。続編というか次世代気味のラブシミュレーション読んでたことまで思い出しましたよ。
    クトゥルーのは覚えてませんが、打ち切りくらった鬼狩獣は読んでた覚えありますw

    旅のラゴス、私は筒井作品では一番好きなんですが、まあ少数派の自覚はありますw こってり系ラーメン屋であっさり味頼むようなもんですから。でも好き。定期的に読み返しますねあれ。

    あーもう、返信だけで四時になってしまうので、今日はこれで。



    作者からの返信

    がんばれがんばれ! ティアキンまでもう少し!(どんな応援の仕方だw)

    最近(というかここ十年ぐらいか)はそうでもないですけど、昔のはほんとに独特のねえ、読み難さがありましたよねえ。指輪物語とか(結局読んでねえ!)
    作風の場合もありそうですけど、概ね翻訳者によるんじゃないかと……キングに関しては、あれは作風もありつつの、日本とアメリカの小説の書き方の違いに由来してたような気も。
    氷と炎の歌、ね。私はあれが話題になってるゲームオブスローンズだとは最初気づきませんでしたよw
    で訳者変更と語句の変更とか、なんかファンは皆阿鼻叫喚だったみたいですがw
    私はそもそも読んでなかったので、ようわかりません。酒井昭伸自体はむしろ好きなんですけどね、『ハイペリオン』とかのイメージが強いので。あと『禅銃』とか『バトルランナー』とか。

    ヤノケン先生は、私にとってはまずネットワーク戦士で次にクトゥルーなのですw
    コミックノーラとか懐かしいなあ(遠い目)

    ラゴス、いいですよね? ツツイらしくないけど、ツツイらしいともいえる不思議な作品です。「良いトリップをした。」、この完結な〆の素晴らしいこと!
    一番好きなの、とか言い始めると難しいというか、うっかり『笑うな』が1番好きだとかいっちゃいそうですがw

    息抜きになったら幸いですが、こんなん読んでる暇あったら早よ早よ!!
    畔ちゃん……☺️