第21話 運営視点〜コイツラキモスンギィ2〜

「選定の剣特殊成功、称号魔王見習い獲得っす...」

「ついでに魔力強化も納めやがりました...」

「...諦めよう。キャラクリでどんな構成にするんだろうな...」


運営視点、時鳥は次のようなジョブ・スキル構成にするのではないかと予想していた。

<名前> 時鳥 Lv1(+99)

<種族> 魔族・魔武両道

<職業> 魔導暗殺帝

<サブ> 魔王見習い

<称号> <暗殺帝><魔導帝><蹂躪者><魔力強化を修めた者><新進気鋭の規格外><魔王>

      <人の道を捨てた者><二兎追い三兎を得る者>


<スキル>

    上級暗殺術・特殊

    上級体術・特殊(このスキルは種族を変更すると消滅します)

    上級魔法・特殊(このスキルは種族を変更すると消滅します)

    魔力超強化・全

    初級ビギナー魔物使いモンスターテイマー

    魔力飽和

    体力自然回復量超上昇


魔法と体術を覚えるのに必要なスキル枠を魔族・魔武両道を選択することで自動的に習得してカット、代わりに魔物使いを入れて魔王ジョブの育成を早め、上級体術と上級魔法が育成されないデメリットを緩和し、いずれメインジョブに魔王をセット。暗殺術も上昇させることで峰打ちなども習得し、より魔王ジョブが強化されていく...というような物。AIによるシミュレートでもこのジョブでの育成が一番効率的に強く慣れると考えられていた。最も、理論値としては一番強くなれるジョブ・スキル構成は時鳥の選んだものだったのだが。


そして時鳥はその理論上最強の構成・・・・・・・・を選んだ。


「こいつ本当はボットかなんかじゃないのか!?」

「AIの導入形跡を調べましたがありません!」

「流石に天才すぎる!秘密裏にこいつのリアルを調べるぞ!」

「それ犯罪ですよ!?」

規格外が過ぎて一部犯罪に手を染めてまでこの能力の理由を調べようとするものすら現れる始末に、ある人物が。いや、あるAIが動いた。


「運営班。私達開発班の許可無くそのようなことをしたら、どうなるかわかっていますよね?」



WBOに世界で初めて導入された、世界最高峰の日本産のAI。


HOTOTOGISU時鳥が、動いたのである。

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