第18話 四人の人外の誕生
「PKペナルティないのか...流石に称号効果ナーフしなきゃいけないクラスじゃねえのか...」
ファルが言う。PKペナルティがないということは、いくらでもプレイヤーからゴールドでも何でも貰える...と思いきや、そこには落とし穴が。確かにデスペナルティを与えることはできないが、貰えるのは経験値のみ。
「別にそれでも良いや、」
と時鳥は普通に許容していたが、実はカルマ値の上昇率は変わっていない。しかし、この事実に時鳥は気づいていない。というか、気づくことができない。神の愛し子、魔王の愛し子で相殺されているのである。というか、カルマ値はこいつの場合関係ない。絶対にNPCには崇拝クラスの歓迎を受けることになる。
要するに、エグすぎるよってことである。
「ひええええ、私達もこんなに早く到着できなかったよう...」
「流石に早すぎるね...初日だよ?これ...」
海鳥も死神も呆れているが、二体目のフィールドボス、現在の攻略組が集う街まであと2つの街を経由すれば良い、という地点まで到達することができた。今回は制限が外れているので四人での攻略である。
「時鳥、ランクD。ファル・アルカディア、死神、海鳥、ランクS。ディアキングに挑戦する」
「了解...特殊クエスト発生。ディアキング特殊進化。イビルブラックディアカイザー召喚」
「「「は?」」」
お、また特殊演出来たぞ!経験値ボロ儲け!
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
俺以外の全員が開幕の咆哮で動けなくなってしまった。
まあ、一人でもなんとかなるか。「<超級魔法・
<イビルブラックディアガイザーを討伐しました!>
<特殊レベルアップ!Lv.1(+297)になりました!>
<<魔王の傀儡>発動。現魔王???からメッセージが届いています>
<「流石に早すぎない?まあ良いけど」メッセージが終了しました。アイテムを獲得しました>
<ジョブクエスト・月と共にが進行しました>
<特殊条件達成を確認。特殊分岐に移行します>
<下位魔王が特殊進化しました。魔王に変化します>
<一部ステータスが上昇しました。MPは上限です。SPを追加します>
<魔導暗殺帝・守が魔導暗殺帝・破に進化しました>
<一部ステータスが上昇しました。MPは上限です。SPを追加します>
<スキルが進化しました。確認してください>
<パーティーメンバーのレベルが一律99(+198)になりました>
<パーティーメンバーの職業が第五段階まで進化しました>
<三人の人外が誕生しました。一部情報を開示します>
「「「はああああああああああああああ!?」」」
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