クリスタルバスケ~FINAL GAME~

飛翔鳳凰

プロローグ クリスタルバスケ

 かつて、伝説と唱われた試合が存在した。


 片方は『完璧』と評されて、もう片方は『獰猛』と評された。


 理想的なバスケットプレイヤーとただただ強いだけのバスケットプレイヤー、二人の戦いに決着がつくこともなく、クリスタル大会準決勝で完璧と獰猛が手を組み、超人を倒した。


 それとは異なる大会で決勝戦の後に『幻の戦い』が公式外に存在した。


 そこでは、『神速』と『超人』の戦いがあった。


 無能は過去を振り返らず、成長もせず、甘えるだけ、そして、政治が乱れて滅びを迎える。


 天才は争わず、土台を築き、永遠を実現する。


 故に、神速は無能によって体を壊しており、幻の試合は『超人』に軍配が上がった。


 しかし、伝説の戦いに決着など存在しない。


 両雄は惹かれ合い、親友となっていた。


 クリスタル大会準決勝で、『獰猛』が覚醒、『超人』に挑むも敵わず、『完璧』と手を組んで『超人』を超えた。


 その代償として、『獰猛』は体を壊し、戦線離脱、『完璧』は戦友のため、決勝戦に望むのである。

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