午前3時の手紙

仄かなランプの灯り

薄闇をまといながら

わたしは

顔も名前も知らないあなたに

手紙を書いている


出すこともないものを

手紙と呼べるかはわからないけれど

これは

つたなくとも言葉を託したものだから

やっぱりそう呼びたくて


声にならないまま

それでも手放せずにいる

せめて、と

この痛みのあかし

あなたも

わたしも



こうして同じ夜を生きるひとよ


あなたに手紙を書かせてください

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