ママに、あずくんがうんこしたか、聞いてみて!





 あずくんにとって、うんこはとってもナイーブな問題。




 離乳してから、食生活はそこそこ良いのにすこし便秘しやすいあずくん。

 ときどきかたいうんこが出るので、うんこのときはいつも真剣。


 うんこをしてるときはなんだかとりつくろうような、支離滅裂なことばがふえます。


「今日さぁ、三人で、うんこしたから、二人で、行こうねぇ」

「ごめんねぇ。あとで、手って、カマキリする?」

「消防車のトミカは、9番ある? ちょっと待って。9番って、救急車? じゅうろくかぁ」

「おうち帰ってうんこしようや」(家にいる)


 『むすこうんこごろく』が書けるくらいの突飛な発言だらけ。

 知ってる単語をたくさん並べてひたすらしゃべるのが、あずくんのうんこスタイルです。






 その日もパパがうんこを見守っていると、「ねぇパパぁ?」といつもの調子で話しかけます。


 そして、

「ママに、あずくんがうんこしたか、聞いてみて!」

 ととつぜん言い出して。




 便器に座ったまま、リビングにいるママに向かって、

「ママー! あずくん、うんこしたぁ?」

 と、さけぶあずくん。




 いったい、なにが知りたいというのか。

 ママは「知らーん!」と答えるしかありません。


 けっきょくあずくんは、ぶじにうんこしたようです。よかった。





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