どんどろり 〔難易度★★★★★〕




 あずくんにとって、「どんどろり」の季節をむかえるのは3回目。




 0歳、1歳のときはがなにものなのかわかっていませんでしたが、今年はなんとなく理解していて。


 保育園から帰ると毎日をかたづけるので、

「どんどろり、おねんねすると?」

と言って、おかたづけを手伝ってくれていました。


 「どんどろり」と言えるようになる前は、を「きんぎょさん」と呼んでいました。


 さて、なんだかわかりますか?






 正解は、「こいのぼり」。






 ことばの響きは、あっています!


 今年は4月ごろからこいのぼりをあげはじめました。

 それからしばらく「どんどろり」と言っていましたが、こどもの日をむかえるころにはちゃんと「こいのぼり」と言えるようになっていました。




 あずくんの家は海にちかく、風がよく通りぬけます。

 こいのぼりが悠々と泳ぐ姿をおしみなく楽しめます……が。


 風の強いときには、室外機カバーが飛ぶほどの猛烈な風がふきます。

 毎年こいのぼりの時期は、春の嵐がふく時期。こいのぼり本体が飛んでいって行方不明になったり(ドロドロの状態で見つけた)、矢車がねじまがったり……。


 今年はほんとうにほんとうに気をつけて対策をしたおかげで、こいのぼりはぶじに生還しました。

 黄砂を洗いながして、来年の端午の節句まで「どんどろりはおねんね」です。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る