涼香の誕生日会にて 13
「全く……流しそうめんをするのなら言ってくれればよかったのよ」
結局、元運動部の面々の腹を満たすことなく無くなったそうめん。今回使ったそうめんは、各々持ち寄った物らしい。
「ですね。さ、片付けましょう」
後はプレゼントを渡すだけらしい。
しかしその前に竹を片付けなくてはならない。全員で協力して解体作業を始める。ここまでくれば
「最初で最後かもしれないわね。こうしてみんなで遊ぶのは」
「スペース無いですもんね」
一クラス単位ならまだしも、学年全員となれば全員が入れる場所なんて無い。体育館ですらギリギリだ。
「終わりが近づいているわ。こんなに寂しくなることがあるのね」
「感傷に浸ってるところ悪いんですけど手を動かしてくれません? ――そうじゃなくて、てかそのくだりやりましたよ!」
手をくねくね動かす涼香にツッコみを入れながら片付けを進める
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