夏休み編 8月
夏休みにて 39
「さて
「そですね」
「プレゼントは当然涼音よね!」
「あたしは一人しかいませんからプレゼントはできませんよ」
「嬉しことを言ってくれるではないの!」
夏休みも後半戦、というかもう終わりが見えてきている。
何事も無ければ、残されたイベントは
涼香の誕生日プレゼントは以前買いに行っているため、あとは粛々と当日待つだけでいたい。
もう出かけたくない。
それに、もしなにかあっても無視すればいいのだ。
そうだ、そうしよう。
そしてそんな時こそ、連絡が来るものである。
通知音が鳴ったスマホの電源を切った涼音は、何事もなかったかのように過ごす。もし急ぎの用があれば、直接涼香に連絡が来るはずだ。スマホの電源を消していても問題は無い。
まだ少し盆休みダメージが残っているのだ。
もう涼香の誕生日まで家を出ない。そう涼音は決意するのだった。
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