和食料理店にて

 そして四人がやってきたのは和食料理屋。


「私のお魚レーダーによるとこのお店よ!」


 観光客が多くてもやはり平日、店内には並ばずに入れそうだ。


「色々メニューがあるのね……」


 菜々美ななみが入口のショーケースの中にあるサンプルを見ながら息を漏らす。


 寿司や刺身、丼や麺類、揚げ物などもある。


「ほんとだ、楽しみだね」

「決定ですね、入りましょう」


 涼音すずねに促されて店内に入った四人。店員に案内されてテーブル席へとやってくる。


 当然のように涼音は涼香りょうかの隣に座り、ここねも菜々美の隣に座る。


 おしぼりと水を持って来てくれた店員に礼を言った四人。早速涼香がメニューを見る。


「魚よ魚」

「ほんと魚が好きよね、涼香って」


 目を輝かせる涼香を見た菜々美は軽く息をつくと、備え付けのタブレットを取ってここねと一緒に見る。


 最近多いタブレットで注文もできる店らしい。


「先輩決めました?」

「鯛飯よ!」

「早くない?」

「菜々美ちゃん、わたしはこれがいい」

「ここねも⁉」

「じゃああたしはうどんで」

「涼音ちゃんも早い!」

「菜々美、早く決めなさい」

「えぇ……」


 急いで注文を決める菜々美であった。

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