後編:選ばれたもの

 BR社オフィス上層フロア。まるでシェアハウスのような造りのそこは、いわば社長の趣味だ。あの人らしいと言えば確かにそうだ。堅実な経営とデスゲームという職種から想像しづらいが、二十年前にできた新規事業を立ち上げ成長した会社って要するにベンチャー企業なわけで。いかにもベンチャーらしいキラキラして明るい感じのオフィスの一角というわけだ。

 ここで社員とパーティとか映画鑑賞とかする気だったのだろうか。今ではもう中堅の手堅い大企業の仲間入りをしてしまって、社員も社長もそんな気分ではないらしい。使うのは私と社長くらいのものだ。私はサボったり静かな場所が欲しいときに侵入する。社長は寝泊まりに使う。

 あの人は典型的な仕事人間だ。だから四辻を入社させたのは公私混同のコネ入社というのとは少し違う。社長にとってあらゆる問題解決の行為はBR社の業務と繋がってしまう。公私混同も何も、仕事と私事の区別など最初からない。

 それはさておき。

 社長が度々使っているので、キッチンには料理に使う調理器具はもちろん、材料も豊富にそろっている。さすがに生鮮食品は備えがないが、間に合わせの料理くらいならば余裕だ。

 用意するのはまず、カゴメ基本のトマトソース。シンプルなトマト缶を用いることも不可能ではないが、トマトだけでなく玉ねぎなども加わり、ニンニクで味をあらかじめ整えてあるこれが一番楽だ。

 これを鍋に投入。続いて、空き缶に水をなみなみと入れて鍋に流す。二杯分。

 この時点でもう分る通り、今から作るのはミネストローネだ。

「何か手伝いましょうか?」

「いや、いい。そこで休んでて」

 放置するとまた仕事に戻りそうだったので手伝わせようかとも思ったが、私は他人と一緒にひとつのキッチンで動くなんて器用なことはできない。

 トマトソースと水を入れた鍋に火をかける。お玉で適当にかき回してから、次は具材の準備に入る。

 ミネストローネの具は何でもいい。だがここは簡単なものを使う。

 缶詰やレトルトパウチの食材が用意されている棚から食材を選定する。

 まず大豆の水煮。レッドキドニーなどのこじゃれた豆類の缶詰もあったが、私はそういう気障ったらしいのはすきではない。用意できるのもミネストローネだけだし、ときのために食い出のある食材を入れておこう。

 続いてマッシュルーム。こちらはレトルトパウチ。缶詰は私の住居付近のスーパーじゃとんと見かけなくなったし、ここにも置いていない。まあ、缶詰は量が少し多すぎるからパウチの方がいいか。それに缶は捨てるのが面倒だから、プラゴミとして簡単に処理できるパウチの方が使い勝手はいい。

 マッシュルームの水煮のパウチはホールとスライスのものがあるが、スライスを選択。

 そう。つまり私は今、包丁を一切使わずミネストローネを作ろうとしている。なんなら食材すべてに火が通っているため、加熱の心配もしなくていい。具を入れて味さえ調えれば、それで完成するお手軽料理だ。

「室長が料理するというからどんなものを作るのかと思いきや、またずいぶんズボラなものを作りますね」

「こういうのは手際がいいって言うんだよ」

 さて肉もあった方が本当は良いのだが。いつもは短冊切りのベーコンを使うのだが、冷蔵庫にそれらしいものはなかった。まああれは見た目の割に賞味期限切れるの早いからなあ。加工肉なんだからもう少し頑張ってほしい。

 最悪肉はなしか……と思ったが、そういえば。

「これだ」

 スーパーの缶詰コーナーに置いてあって気になっていたソーセージの缶詰。結局今の今まで手に取ったことがなかったのだが、折よくここには備えられていたので使ってみよう。

 すべての具材を入れたら後は味を決めればいい。コンソメは基本的に三百ミリリットルの水にキューブ一個が適量とされている。ミネストローネに使用した水はソース缶がシュリンクフレーションを起こしていなければおよそ六百。だがミネストローネはトマトの風味を大切にするスープなので。

 二個投入する。

 トマトの風味があると食べづらいんだよね。生のトマトが好きな人は一個にすればいいと思うけど、私は二個で。

 最後に塩コショウで調整して。

 完成。

「はい、どうぞ」

 皿に盛りつけてダイニングに持っていく。

 私謹製、包丁いらずのミネストローネだ。

「グルメ作品の主人公たるもの、自分もある程度料理ができると示しておかないとね」

「何の話ですか?」

「さあ?」

 いずれにせよ、自分で料理が作れるくらいの知識と技術があるのだと示しておくのは大切だ。そうしないと、大した知識もないのに他人の料理を批評しているみたいに見られてしまう。誰だって家の居間で酔っ払いながら選手のプレーにケチをつける野球ファンみたいなものだと思われたくないのだ。

「主食はないけどいいよね」

「構いませんよ。室長の方が主食を欲している感じですが」

「まあね」

 炭水化物を取らないと食事をした気がしないんだよなあ。子ども時分からの習い性で。

「いただきます」

 さっそく、スプーンで掬ってひとさじ、スープを飲んだ。

 コンソメを適量以上に入れたため、トマト特有の強い酸味と風味は感じにくい。その分飲みやすくはある。

 まず具材として注意を引くのはやはり、大量に入れた大豆だった。水煮を使っているので、煮込みが足りないということはない。ホクホクの大豆は素朴な味わいで、ミネストローネ自体の味を阻害したりしない。水煮系の缶詰は味がついていないから、こういう風に具材として使うのに細かいことを気にしなくていい。

 大豆のごろっとした食感に対し、マッシュルームの弾力ある噛み応えがアクセントとなる。そういえば、子どものころは給食に入っているマッシュルームが苦手というやつが多かったな。私はマッシュルームに好悪いずれの感情を持つほど味を感じないのだけど。スープにマッシュルームを入れるのは、給食のスープに入っていたイメージが強いから何となくで、別に好きで入れているというわけではないのだ。

 して。

 問題のソーセージだ。こいつだけはどう転ぶか分からない。ミネストローネにソーセージを入れるレシピ自体は一般的にあるものの、缶詰のソーセージはどうなることやら。

 意を決して、口にする。

「ふむ」

 ソーセージはソーセージだ。変な調理がされているわけではない。まずいということはないと最初から踏んでいたし、それ自体は予想通りだった。

 しかし思ったよりは柔らかいな。缶詰としての加熱処理が影響しているのだろうか。市販のソーセージから想像されるプリプリ感とはずいぶん違う。

「ソーセージの味が濃いですね」

 四辻が呟く。

「まあスープ自体の味が薄いのでちょうどいいですが」

「味薄いかな……」

 コンソメ二個入れたのに? トマトの風味が弱くなったせいでそう感じるのだろうか。

 実際、ソーセージの味は他の具材以上に強く感じる。缶詰を湯煎してそのまま食べても十分おかずになるほどだ。

「ところで――――」

 私が言葉を発しようとしたその折。

 スクリーンと接続されたスピーカーから音声が流れ始める。

『大変お待たせいたしました! 春先の風物詩! BR社主催のデスゲーム採用試験の時期が今年もやってまいりました!』

 スクリーン上では面接会場を模したスタジオが映し出され、スーツ姿の司会が元気にまくしたてている。

『今年度も大学四年生、リクルートスーツも真新しい就活生による殺し合いをみなさんにお届けします!』

「……そういえば室長は新卒での入社じゃないですよね?」

 四辻が私に問う。

「中途採用もデスゲーム受けるんですか?」

「いや、受けないよ。中途採用はそもそも会社的にも欲しい人材を最初から絞って採用を検討するから、デスゲームできるほど人を集めないし」

 経理ができる人を早急に集めないといけないのにわざわざデスゲームなんてやっていられない。

「じゃあ……」

「私は新卒じゃないけど中途採用でもないよ。十年前のこの時期、新卒の就活生に紛れて採用試験を通っただけ」

 今でも新卒以外の求職者を採用することは十分にある。まあ、大抵の新卒以外の既卒は中途で採用されるか、派遣でしばらく雇ってから正社員に昇級させるんだけど。現在のBR社のネームバリューなら新卒だけに絞って採用するだけでも優秀な人材は必要数揃ってしまう。わざわざ手間暇をかけて新卒以外の求職者へ目を向ける必要性も薄い。

「私がデスゲーム採用試験まで残されたのは、その年が初めてデスゲームで採用試験をやったからだよ。だから参加者の数は多く、そして幅広い人間を揃える必要があった」

「でも室長の同期は二人しかいないじゃないですか」

「私と、黄土と、あとひとりね。そいつは途中で転職した。今はどこで何してるんだか」

 しかも私と黄土は同年齢。新卒だったのは転職したそいつだけ。

「だから四辻は動機を大切にしなよ。生きてるだけ利用価値があるから」

「そもそも死んでたら利用も何もないですからね。そうはいっても……」

 ため息を吐く。

「他の連中が僕をどう思っているのやら」

 四辻は何度も言うように、社長の甥という身分を利用したコネ入社だ。当然、デスゲーム採用試験も受けていない。

 そしてデスゲーム採用試験はその突破者に、ある種の選民思想を植え付ける効果がある。自分は苦難を乗り越えた、努力した人間なのだという間違った自覚意識に基づく選民思想だ。そりゃあ当然、ただでさえ通常のルートではない入社をした上にデスゲームもやっていない四辻とは相性が悪くなる。

 社長がデスゲーム採用試験のこうした効果を予想できなかったとは思えない。しかし実際は、BR社の初期入社社員と、デスゲーム採用試験実施後からの入社社員の間にはある種の壁ができているように感じている。世代の差以上の大きな隔たりだ。当然、中途採用や派遣社員の人たちとの間にも隔たりがある。四辻はそれを強く感じているはずだ。

 私や黄土は最初のデスゲーム採用試験突破者だから、その後の社員と同様に選民思想に染まっているのかと言えばそうではない。なにせ初めてということは周囲の社員は皆デスゲームなど参加したことがない人たちだし、同期も三人となれば自身に「命懸けのゲームを突破したぞ!」という意識があってもそれが絆に結び付きにくい。むしろ社内で円滑な業務を遂行する上では邪魔なプライドですらある。

 しかし。

「出野内みたいなのはともかく、全員が全員そんな感じでもないんだから、少しは交流を持ったら? はなから外交の戸口を閉ざしてたら何にもならないでしょ」

「室長からまさかそんな正論が飛び出すとは思いませんでしたよ」

「うん。私も驚いている」

 他の事ならともかく、他者との交流という面についていえば私はまったく社会不適合者だ。他人にとやかく説教をできる立場ではない。

「そういえば天原の腰巾着として出野内が残ってましたね。黄泉路課長はあいつを処理しなかったんですか?」

「さあ。まあ、天原からシンパを全部引っぺがしちゃうとどんな行動に出るか分からないからね。ギリギリを狙って戦力削ったのかもしれない」

「黄泉路課長ならそういう細かいことをしそうですね。そもそもなんであんな威張るだけのおっさんに、曲がりなりにも大企業に入社できた社員がなびくんだって気もしますが」

 省庁の役人と言えばエリートではあるが、大企業の若手社員、しかもデスゲームを突破した自分たちと比べればただの胡乱な老人。いわゆる「老害」ってやつだ。四辻にはそんな天原になびく感性が理解できないのだろう。

 私はむしろ逆を考えていた。

「勝ち組思考は自己責任主義と相性がいい。自分は努力をして今の地位にいるという自負が強いんだよ、ここの社員は。実際には偶然生き残っただけなのに」

「それは入社試験の記憶がない室長くらいでは?」

「いやいや、本当の話」

 医大の入試で男性受験者の得点に下駄を履かせていたというニュースを聞いたのは、もう昔のことだ。四辻が社会情勢を大人として把握しようとまだ思わないくらいの年頃のこと。

 公平と思われていた選考に偏りが生じていた。これは大きなニュースになったが、実のところ他のところでも大なり小なり、故意にしろ過失にしろこういう事例はいくらでもある。性別、宗教、人種、地域、経済状況、出身大学などなど……。特定の能力だけを比較すると明言した場面で、実はそれ以外の部分が合否に大きく影響するケースは多い。

 公平な選考など存在しない。あるのは不公平な選考と、公平になるよう努力した選考だけだ。

 だから自分がどこの大学に合格したとか、入社試験をパスしたとか、オーディションに受かったとか、新人賞を通過したとか……。そういうのは全部、時の運でしかない。結果を残した人間は努力したわけでも能力があったわけではない。逆に結果が出なかった人間の能力がなかったわけではない。

「デスゲーム採用試験と表現すると際どいことをしているように見えるけど、やっていることの本質は他の試験と同じなんだよ」

 スクリーンの向こうでは、事情も知らずに集められた就活生たちが混乱の声を上げている。彼らが閉じ込められた部屋の中央には大型の機関銃が備え付けられているが、それが何に使われるものか誰にも分からない。

「筆記試験。面接。その中にデスゲームを入れたって、企業の採用試験としての本質を崩すものではない。筆記試験で一般常識を問うのと、面接で個人の人柄を見るのと、今からみなさんに殺し合いをしてもらうのは大差のないことだ」

 筆記試験なら公平か? 性別で点数に差をつける事例があったのに?

 面接なら公平か? 富裕層の方が面接官の興味を引く体験を多く有しているなどとっくに指摘され尽くしている。

 ならば就活生全員を集めて殺し合いをさせるのと、不条理さと不公平さはそう違わないではないか。

「のど元過ぎればってやつでね。自分が理不尽なゲームに巻き込まれたのに、いざ生き残るとその意味を忘れる。採用試験もデスゲームも同じものなんだという明確なメッセージを無視して、自分たちは自分たちの力で生き残ったのだと思い込む」

「実際は、運が良かっただけなのに、ですか」

「そう。そして彼らは人生をゲームだと思う。だから天原という役立たずのお偉いさんに取り入って、甘い汁を吸うのを賢い人生のだと思う」

 金づるとして利用するくらいなら社長も見逃しただろうが。諸々便宜を図ろうと動き始めたらアウトだ。

 そもそもデスゲームは大金が動き、人の命が動き、利権が動く性質のものだ。公平中立――というのは努力義務に留めるとしても、職業倫理として自身の業務で得た情報をもとにした便宜供与は許されない。天原への忖度はその第一歩。そうやってふんぞり返ったジジイの靴を舐めるのを覚えると、少しずつ取り返しのつかない領域に踏み込み始める。

 つまり天原にすり寄った時点でデスゲーム企業の社員としては不適格なのだ。社長はただ天下り社員を始末する都合だけで黄土に辞めさせ屋をさせたわけではない。

「それで天原下ろしに室長と黄泉路課長が動いているというわけですね」

「そういうこと」

 いつからか、天下り社員の始末は私たちの仕事になっていた。他にもいつかのファミレスのような遊戯公社からの攻撃を捌いたり、そういう荒事をこなす機会が多い。だから部長クラスとはいえやや特異な出世をした私にも、早いうちから武装集団としての『バーガーサーカス』指揮権が与えられているという事情もある。

「というかこのデスゲーム採用試験、毎年恒例なんですよね?」

 大豆をスプーンで掬いながら四辻が尋ねる。

「それなのにBR社でこんなことをしているという話、ネットでも聞きませんが」

「このゲームを見られる人間は限られているから」

 そもそもこのデスゲーム採用試験の参加者は、自身の意志で参加しているという体裁になっている。デスゲーム自体が参加は自身の意志によるものと定めているからこれは当然だ。

 ただ『自身の意志』ってやつほど扱うのが面倒な代物もない。遊戯公社がまさに人を拉致して契約を強引に結んだように、いくらでもやりようはある。だまし討ちで参加者に『自身の意志』があるかのような証拠を残させつつ強制参加させるのはあまりにも容易い。

 採用試験の場合、契約書を出してサインを要求する。きちんと書面を読めばそれがデスゲームへの参加を決めるものだと分かるようになっている。ここで焦って内容を確認しないやつはどうせ仕事でも致命的なミスをするだろうというのも、一定の合理性のある推測だ。採用試験としての効果はきちんとある。

「この採用試験を見られる人間は、BR社が認めた一部の人と、あとはこの試験を辞退した人、それからこの試験をパスした人だけだね」

 この上層フロアはそもそも幹部クラスの人間しか入れないから、スクリーンに接続された機器が自動的にログインしているサイトから採用試験が見られる。通常デスゲームは各映像作品配信サービスで提供しているが、こればかりはBR社が独自に運用するプラットフォームだけで流している。

「そうはいっても、人の口に戸板は立てられませんよ」

「ところがどっこい、これはどうしても隠したくなる類のもので」

 デスゲーム採用試験の醍醐味は意気揚々とやってきた就活生が突然、デスゲームに巻き込まれるところにある。デスゲーム会社に就活に来ておいて、自分がデスゲームに参加させられるかもしれないという警戒をまったくしない馬鹿。そのくせ筆記と面接を突破したことで自分は大企業入社に手を掛けるだけ優秀であるという自信がみなぎった間抜け面が恐怖に歪むのが最高に面白いのだ。

「採用試験でデスゲームをしてるってバレたら、興ざめもいいところだからね。この楽しみを味わうにはゲームのことは秘密にするしかない」

 試験を突破した社員についても同じこと。社員であり採用試験が企業の利益になると理解する以上そもそも黙するわけだが、それ以前に自分たちはデスゲームを突破したのだ。なら自分たちと仕事を共にする同僚後輩たちは同じ条件でデスゲームをしてほしいと思うのも道理。まさにそういう選民思想の結果、彼らは秘密を守る。

「じゃあ室長もこれ見られるんですか?」

「そのはずだよ。ログイン用のアカウント情報書いた紙は紛失したけど」

「ええ……」

 だからここに来て見ている。家で見るより環境がいいので、デスゲームを落ち着いて見たいならここを利用する。

 そんな他愛もない話をしていると。

 上層フロアにやってくるエレベーターの音が聞こえてきた。

 しばらくして、秘書さんがなにやら食事の載せられたプレートを持ってやってきた。

「探しました。資料室にいると思ったらここでしたか」

「デリバリーですか?」

 彼女が持っているのは巻き寿司らしく見えた。社長の差し入れとか――ではなさそう。

「あなたが注文したんでしょう。さっき店の人が届けてくれましたよ」

 そう言って、秘書さんはテーブルに料理を置いた。

 それはカルフォルニアロールであった。

 ミネストローネを作ったときに想定していた、炭水化物のあてが来た。

「室長、いつの間にこんなものを?」

「いや」

 私の名義での出前。

 カルフォルニアロール。

「リリーデンさんからの合図だ」

「……ということは」

「準備が整った。後はいつでも実行できる。天原の抹殺作戦」

 善は急げだ。

 明日にでもさっさと仕事は終わらせよう。そのために、部隊と黄土には連絡をしておかないと。

「しかし室長、出前で連絡とはまた変わったことしますね」

「私アボカド嫌いなんだけど」

「じゃあなんでカルフォルニアロールを……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る