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それから、はじまった私の勉強期間
塾には行かないで家で自力で勉強をしていた
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俺には2年生の時から
好きな人がいた
それからずっと話せていて
俺と一緒に
「中学受験しよ」って言った
それで、その日からずっと一緒に家で勉強していた
途中で
「ああっ。もうやりたくない!!」
「大丈夫だよ!もうっちょっと頑張ろ」
「そうだねっ、、頑張ろう!!」
くじけてた時でも一緒に頑張っていたから
2年間勉強していて自分としても幸せだった
だけど、幸せだと思っていたけれど
美緒が塾に行き始めた
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ある日突然
私は、親に呼ばれた
「美緒、ちょっと座りなさい」
「なに?」
「あんた、遊びに行かないで塾行きなさい」
「遊びに行ってない!!」
「信じられないから塾に行ってテストの点が上がったらいいよ」
「そしたら、信じてあげる」
”信じてあげる”
その言葉が私は嫌いだった
そう言う人は絶対に裏切る
そう
今までずっとそうだった
「はじめまして!仲良くしてください!!」
「ぜひぜひ!仲良くしてください!
新学期の時に約束したことを
まんまとその人は私を裏切った
その学年の終わり当たりから、その人とは一回も喋らなくなった
裏切られてしまった
それから何回もそんなことが続いて
色んな人に裏切られた
裏切られ、それを繰り返していくうちに、友達の数も減っていった
でも、その中でも唯一、友達だったのが
「美緒~!!一緒に勉強しよ~!」
この、駿祐だった
駿祐はいつでも裏切らない
「美緒~今日は、息抜きで遊びに行こ~!」
といってずっと裏切らなかった
それから、ずっと過ごしていくうちにだんだん、好きになっていったって話
だから、どうやって駿祐に謝ろう…
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「ごめんね駿」
「大丈夫だよ…美緒の親に言われたんだもん」
「でも、週1だから一緒に勉強しよ、、!!」
「大丈夫なの??」
駿祐はいつだって心配してくれる
「多分、大丈夫!!」
と言って、塾に通い始めたのものの、
塾の時間が長すぎて睡眠時間が削られ、美緒は、クラスの中でも成績がトップと言われてたのに
だんだんと、下がっていってしまった
駿祐と勉強している時間の方が成績が良かった
成績が下がっていくに連れて、親に怒られる時間が増えて、駿祐とは学校でしか、会えない日々が続いてしまった
「ごめんね駿、、、」
「美緒、謝らないで」
「ほんとに、ごめん。私のせいでこんなはめになって」
「謝りすぎたら軽くなっちゃうから」
「わかった…」
ある日、塾が休みと聞いた
親には
「遊ばないで、家で勉強してなさい!!」
って言われてた
けど、勉強しに行った
駿祐の所で
それから突然に来た
ある日から私への
家庭内暴力が始まった
お母さんからもお父さんからも暴力をされていた
私には、兄と弟と妹がいて4人兄弟だった
私にだけ、暴力をふるっていた
でも、兄、弟、妹だけがずっと褒められていた
「やっぱりすごいね~!!」
「将来、有望になるよ!」
やっぱり
二人とも言っていた
「”信じてあげる”」
が嘘だったのを知って大泣きしていた
泣き崩れていた
1時間ほど泣き崩れていた
兄は、
「ごめんね、美緒ほんとにごめん、」
「お兄ちゃんは、悪くないよ」
「家出する時、言ってね。俺、何でもするからね」
「分かった」
やっぱり、人が言う「”信じてあげる”」は信じられない
それで、私はまた泣き出した
さっきよりも、もっと泣いた
かすかに、見えたのが、兄と弟と妹が背中をさすってくれてるのだった
そして、兄は、とある人と電話していた
それを聞いていると
「おぉ~!駿祐!元気してたか?」
「あ、美緒のお兄ちゃんじゃないっすか!元気でしたよ~!」
「どうしたんすか?」
「美緒がね~、、」
「美緒がどうしたんすか?」
「まあ、とりあえず、家来てね~!」
「了解です!」
駿祐と電話していたのだった
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