薄幸少女と魔法使い
華創使梨
プロローグ
お腹がすいた。ずっと。
足が痛い。足の裏がボロボロで痛い。
暗い森の中。自分がどこに居るのかどころか、右も、左も、前も、後も、分からない。昼間のはずなのにほの光がない森にただ一人。
駄目だ。失敗した。また失敗した。何もできない私は、ここで消えちゃうのかな?
眠いな…、ずっと歩いてたから…痛いし、疲れちゃったよ…
私は草が生い茂っているフカフカな所に寝転んで眠りに付く。
もしかしたら私は、二度と目が開けられないのかも知れない。どうしてこうなっちゃったんだろう。
ただ、愛されたかっただけなのに…
どこかでそう思いながら目を閉じた。
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