(二)-19
それだけではなかった。それらのことを教師や児童保護施設の保護司に話しても、結局問題は解決しなかった。それどころか父親に力づくで家に戻されて、暴力の日々が続くことになった。中学の時には教師からも性的な暴行を受けることになった。信頼できる大人は誰もいない。美佳子はそう思うに至った。
だから、高校に入学してしばらくした後、児童童福祉施設へ強制的に送られた際、美佳子は同じ気分だった。こんなところにいても仕方がない。そう考えていた。
(続く)
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