(二)-11

「ただし、一週間を過ぎたら、きちんとさせなきゃダメよ。新しい人生に向かって生きていかなきゃいけないんだから。いいわね」

 全員がけだるそうに「はーい」と返事した。

「あなたたちだってそうよ。休みの人も仕事の人も、朝なんだからシャキッとしなくっちゃ。もったいないでしょう、ダラダラしてたら。自分の人生なんだし」

 再び千代以外の全員が「はーい」とけだるく返事した。

「昨日の件、やったわね」

 千代は美佳子の方を向くと、そう言った。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る