とある配信の切り抜き

【注意】本ストーリーは一部で汚い表現が含まれているので食事中に見ることをお勧めしません。

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2022年9月28日水曜日 『もうすぐ大学が始まるので最後の平日昼間雑談』より 


(ナナの中身の話になる)


「なんかさ、最近ツイッターで見かけたんだけど私の中身を特定しようとしてる人がいるらしいじゃん」


『見たわそれ』

『怖いよね』


「それでなんか教えてもらった対策として胃カメラの画像を上げろとかリプで皆に言われたんだよね。実際にやった人がいるのは知ってるしすごいと思うんだけど私には無理かなーって……」


『草』

『あれはすごかった』

『めっちゃバズってたよね』

『対抗していこう』

『そもそも胃カメラの写真あるの?』


「そう。私まだ胃カメラやったことないんだよね。それでね、他に中身っぽい写真が無いかってカメラロール探したんだけど……」


『何があった?』

『ワクワク』


「弟のゲロくらいしか無かったんだよね」


『!?!?!?』

『どゆこと?』

『違う。そうじゃない』

『ツッコミどころが多すぎる』


「いや、一応中身じゃんゲロとか吐瀉物って、だってもともと体の中にあったものなんだから」


『いや、その理屈はおかしい』

『さすがにない』

『みたくないよ』

『BANされそう』



「えー、そっか。じゃあ、BANされたくないし、止めとくね」


『賢明な判断』

『賢い』

『現役大学生の頭脳』

『忘れてたけどそこそこの大学に通ってるんだっけ』


「…………でもさ、ワンチャンもんじゃってことにしたら、ギリもんじゃになりそうなんだよね」


『なんで諦めてないのWW』

『めっちゃもんじゃディスってて草』

『ナナちゃんそれは炎上するよ』

『もんじゃ大好きです。ゲロと言われるのは屈辱です』


「うん。さすがにちょっとコメントあれたしこれ以上言うと炎上しそうだからやめておくね。もんじゃは美味しいと思ってます。反省の意を込めて明日もんじゃ焼き食べてツイッターでアップしてきます」


「うーん。じゃあどうやってゲロ見せようかな」


『誰も見たくないだろ、男のゲロだぞ考えろ』

『あ、そっか。解散』


「えー、皆弟のゲロ見たくないんだじゃあ解散しないで~」


『なんでそこまでして見せたいんだよ』

『それよりも写真を撮った経緯がしりたい』

『ほんまそれ』

『わかる』


「えー。暑い夏の日に私が中学生の頃に弟と一緒に買い物に行ってて、その帰りに弟が気分悪くなっちゃったみたいで、道の端の方にゲロ吐ちゃったんだよね。その後に、私がそれを写真に撮ったってだけだよ」


『人類には早かった』

『後半の情報がバク』

『行動の経緯は理解したが、行動に至った思考が何一つ理解できない』

『最後、写真撮ったの、なんで?』


「弟の弱ってる姿がかわいいし、中身も可愛いなと思ってつい撮っちゃったんだよね。もちろん応急措置もしたよ。お父さんが車出してくれて一度家まで車で送ってもらったし。そのあと病院行って普通に元気に戻ったし。一件落着」


『ゲロまで愛してくれる姉が欲しかった』

『レベル高いのがいた』

『俺は正直ちょっと引いた』


「みんなのゲロは流石に愛せないので、そういうDMはマジでやめてね。ひどいのあったら運営さんも見ちゃうかもだし」



 この配信での弟のエピソードによって、ナナが重度のブラコンであるというキャラクターが印象付けられた。

 一方、某掲示板では吐瀉物処理してくれる優しいナナちゃんという概念が生まれたのであった。




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