第三怪世界平和の勇者と反乱者達①
「ごきげんよう、今日も一日、争いが起こらないといいね」
その男は凡庸な白人でありながら、IQは測定不可能である。彼はどこにでもいる人間のように見えて、彼は戦争というのを心の全てで憎んでいる平和主義者だ。
格闘ゲームの体力ゲージを半分にするのさえ躊躇ってしまうほど謙虚な人格だ。
「………で?真淵風子さん、彼について、今どう思う?」
彼、というのは、ラブ&ピースの言葉以外では語れない。
「私は彼の事が常に嫌いでね、争いのために争いを生むというのは愚考だ、現実世界ではね、全世界の時差があるから、日本時間の七時でもどこかでは争いがある、だから、この世界標準時間で全世界の人間が同時に武装放棄する瞬間が一秒でもあれば、私はそれを、新世界秩序と言いたい、それが本来あるべき話なのだ、全人類は道徳心に満ち溢れて射精管理されるから人間牧場化計画と言われるのかもしれない」
真淵風子は同意して言う。
「………だから、私は生まれて、日朝を見た時から
彼というのは善良で秩序を尊ぶ人間である。
「まぁ、未成年の子供に変な推理を披露するのは嫌だがね、私はデスノートを見て、子供達がキラのような人間になりたがる人間が理解不能だ、私はデスノートならばLがいい、それは何も悪くないし、そういう読者もいる、
真淵風子はそんな彼の老いた隠者のような会話に同意を続ける。否定する道理が彼女には無い。
そんな彼に彼女は告げる。
「私が彼を殺します」
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