Fly Nezu me

@shomes

プロローグ

いやはや、奇怪だ奇怪だ。



何が奇怪かといえば、読者諸君にとっては「看板」というものが人間の脅威になることはないであろう。ところが、人間よりもずっとずっと小さいあるネズミにとっては、誰知らぬところで脅威になっていることがあるのだ。


今、人間である読者の身の周りでは起こりえないことでも、地球の裏側ではこんなことが起きている。例えばシカがワニに襲われていたり、カエルがヘビに睨まれたりだ。人間として生きていては分かりえぬ命の危険と生物達は戦っているのである。

今回は生物の中でも、忠太というネズミが人間の驚異と奮闘する姿が実に奇怪で興味深いので焦点を当ててみた次第である。


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