第7話 『首相の依頼』


 ノウメンマンは、首相から呼ばれたのである。


 『このような、脅迫状が来た。』


 『脅迫状? わざわざ、知らせてくれたのでしょう。おかしいですね。』


 国防大臣も言う。


 『わたくしも、怪しいと思いますね。陽動作戦ではないか。』


 『きみたち、なにか、貰ったのか? 』


 ふたりは、顔を見合わせた。


 もっとも、ノウメンマンの表情は判らないが。


 国防大臣が返した。


 『首相は。』


 三人は揃って言った。


 『チキンカレー❗』


 『なんと、みんなに、送ったのか。なら、気にすることはないな。』


 『ですな。』


 しかし、ノウメンマンは、信義に厚い。


 『あのカレーは、良かったです。』


 『判っている。しかし、ハニー・バーは、あくまでも、敵だ。君に頼みがある。【ダス・スター】に乗り込んでくれ。その時に、お返しの、青春共和国特製の、【しおから】をもっていって貰おう。そして、果たし合いをしてほしい。』


 驚くべき、首相の決断であった。


 宇宙要塞【ダス・スター】は、難攻不落である。


 『しかし、あえて、尋ねてゆけば、チャンスは生まれるだろう。』



 ノウメンマンは、ついに、覚悟を固めたのである。


        ⚔️

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