第2話「エマとキリ、町へ出かける」
あれから、エマは良くお師匠様のキリと二人で町に薬を売りに行っていた。
その帰り道、エマがキリとパン屋の前を歩いていると、突如。
「ドロボー!」
けたたましい男性の怒鳴り声がパン屋の方から聞こえて来て
店から黒パンを二つ抱えた五、六歳の少年が飛び出して来て、エマにぶつかって来た。
「きゃっ!」
エマは、思わず悲鳴を上げた。
エマがふと見ると、少年はボロボロの身なりをしており、やせ細っていた。
パン屋の店主が出て来て、少年の両腕を掴むと少年は「放せ!」とジタバタ暴れた。
エマは、可哀想に思い庇う。
「やめてあげてください!こんな小さな子に」
すると、店主は「こいつはな。
と言って、少年に向かって片方の手を振り上げた。
ビクッと肩を震わせて、ぎゅっと目をつぶる少年。
エマは少年を庇おうとしたが、その時。
二人を庇い、キリが店主の振り下ろされた腕を右腕で止める。
「待て、その子はオレの弟子の一人でな。金なら、オレが払おう」
「お前は、森の魔法使いキリ!お前の弟子だったのか……」
この辺りでは、名を知られているキリに恐れるような表情をする店主。
「弟子が、すまないことをした。良く言って聞かせるから」
とキリは、頭を下げた。
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少しだけ続きを書いて見ます。
最後まで書けますように……。
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