音楽ランキング SSランク編 イースタンユース

イースタンユース SSランク


死ぬまでに聴かないと損する度 100 SSランク


【解説】

今回の音楽ランキングSSランク編は、日本の魂のバンド『イースタンユース』について。


以前ナンバーガールの時に、ナンバガは『日本のロック』を奏でている唯一のバンドではないかと書き、『剛の音楽』の最高到達地点ではないかと思っていたのだが、いやいや、そうではなかった。


それを書いていた当時はまだ聴いたことがなかったのだが、この『イースタンユース』もまた、それに勝るとも劣らない凄まじく格好いいバンドだったのだ。


音楽好きで聴いていないというのは全く以って人生を損しているとしか言えないので、今回筆を執った次第だ。


筆者とイースタンユースの出逢いは、以前からナンバガの周辺で名前だけは知っていたのだが、何故かずっと聴く機会がなく来てしまい、その素晴らしさ、凄まじい格好良さに初めて気付いたのは、大人になって『極東最前線』のライブを観て、そしてその後一枚のアルバムを聴いてからだった。


そのアルバムとは、おそらくイースタンユースを代表する一枚であろう、『感受性応答セヨ』というアルバム。


これがイースタンユースで一番……(いや、一番とか書くとファンの方々それぞれに思い入れのあるアルバムがあるだろうからやはり止めておこう)トップクラスに格好いいアルバムで、出だしの『夜明けの歌』のイントロからもうやられてしまい、一発でイースタンユースのファンになってしまったのである。


そう、『感受性応答セヨ』の呼びかけに、完全に『感受性が応答』してしまったのだ。


その音楽性を言葉で表すのはとても難しいのだが、筆者が一番感動したのはイースタンユースがその辺の一般ピープル向けの、売れるためのくだらない歌詞とくだらないメロディーを紡ぐバンドではなく、魂が震えるような『圧倒的熱量』『男気』や『生き様』を叫んでいるバンドだったから。


ボーカル吉野のシャウトは『歌う』などという生易しいものではなく、正に『魂の叫び』、聴く者の心臓をわしづかみにされて揺さぶられる感覚だった。


普通ライブでは『後のこと』を考えて、自分の商売道具である『喉をセーブ』するミュージシャンばかりだと思うが、このイースタンユースはそんなことなど全く考えていない、或いは後のことなど知らねぇ、関係ねぇとでも言わんばかりに、『その瞬間』『そこにいる客』のためだけに喉を枯らして大絶叫するのである。そこがまた格好良すぎる。


筆者は以前ナンバーガール向井とイースタンユースの対談なども観たことがあり、向井はその音楽性をイースタンユースに影響を受けた部分もあると語っていた。


あのナンバガにも影響を与えるとはどれほど凄いバンドなのかと思うし、思えば向井のシャウトなどはイースタンユースに影響を受けた部分もあるのかなと感じた。


筆者は『ザ・バックホーン』というバンドも好きなのだが、これがイースタンユースにめちゃくちゃそっくり、というかどう考えてもイースタンユースのことが大好きでリスペクトしていて、音楽性を模倣してるやろと思うぐらい似ているのである。


筆者が聴いた順番としては、『ザ・バックホーン』→『イースタンユース』の流れだったのだが、なるほど、このような流れがあってザ・バックホーンの音楽は出来ていたのかと合点が行って、部屋で勝手に一人で納得していた。(?)


あとボーカル吉野氏のMCの時の喋りが、どう聞いてもルパン三世にしか聞こえない時がある。(???)


いや、ルパン三世はどうでもいいのだが、こないだ一つ面白いエピソードがあったので、最後にそれをご紹介して終わりにしたいと思う。


水ダウで、芸人が裏で考えたネタを川島の前で披露していたことでお馴染みの『あのちゃん』だが、ある生放送の音楽番組で、「北海道を代表するバンドといえば?」と問われた時、躊躇なく「イースタンユース!!」と答えていたのが面白かったwwww


なるほど、空気とか読まない子なのねwwwwと。


しかし本当に好きなんだからそれでええやん、イースタンユースが好きとかめちゃくちゃ見所あるやんと、筆者は一気に自分の中でのあのちゃんの好感度が爆上がりしてしまったwwww


ツイッターではイースタンユースのファンの方々が、「よくぞ言ったあのちゃん!!」「ここでイースタンユースは攻めすぎwww」など、一気に盛り上がっていたのだが、ああ、こういうのいいなぁと思ったし、イースタンユース本当にファンに愛されてるなぁと見ていて嬉しくなったものだ。


その時番組として望まれていた答えは、『GLAY』や『大黒摩季』という非常に当たり障りのない無難な答えだったのだが、やってることがしょうもないねん!!別に何を答えたっていいだろ!!イースタンユースええやん!!北海道を代表する素晴らしいバンドやないかい!!質問の答えに合ってるやないか!!誰もが知ってるバンドじゃないとスタジオ変な空気になるみたいなのいい加減やめろ!!(これは別にGLAYや大黒摩季がしょうもないと言っている訳ではなく、両者とも素晴らしいミュージシャンなのだが、別に何を答えてもいいはずなのに忖度させようと変な空気を出してくるテレビに言っているだけなのであしからず)


ていうかあのちゃんイースタンユースが北海道出身とかようパッと出てきたなwwwと思ったし、それが自然に出るということは本当に大好きでかなりの大ファンなのだろうなということが窺える。


こういうバンドがもっともっと売れるような日本にならなければいけないし、当たり障りのないミュージシャンしか『国民的バンド』を名乗れないような風潮も明らかにおかしい、ちょっと音楽性を攻めたら『やぁねぇ~、あの人たち野蛮で。さっ、〇〇ちゃん行きましょ。今日はハンバーグよ』ではないが、ちょっと外れたアウトロー的な扱い、『国民的ではない』ような烙印を押してくるのである。


音楽に命懸けで真摯に取り組んでる人より、そういう『お上品な人』ヅラした奴の方がよっぽど裏で薄汚いことをやっているくせに、激しい叫びや音楽の裏にどれだけ純粋で美しい魂があるか分からんのか!!上辺ばっかり見やがってよぉ、もっと本質を見ろ本質を!!忖度とかクソ食らえなんじゃコラッッッ!!(?)


あと、筆者には何度聴いても、『踵鳴る』が気絶しそうなほどめちゃくちゃ格好良すぎる。

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