音楽ランキング SSランク編 平沢進
平沢進 SSランク
死ぬまでに聴かないと損する度 100 SSランク
【解説】
みんな、俺やで!!
ランク野郎が音楽ランキングを書きに、この星に戻ってきたんや!!(????)
前回予定していたお笑い系の考察を書く精神的余裕がなくなってしまったため、今回は確かタイマーズ以来の音楽ランキングを書いていきたいと思う(お笑い系の考察に関しては、今後は未定)。
今回筆者がSSランク評価として自信を持ってご紹介するのは、『平沢進』という極めて規格外のミュージシャンである。
以前ご紹介した『たま』よりも、その音楽的な特異性は上であり、死ぬまでに絶対に一度は聴いておかなければならない必聴の音楽だと言えるだろう。
まず、この平沢進の音楽性を一言で表すと、現実を超越した『異次元の音楽』という表現が挙げられる。
『ポップ』とか『ロック』とかそういった音楽のジャンル分けが不可能であり、平沢進は『平沢進』としか言えないジャンルなのである。
平沢の多岐に渡る仕事で、最も世間的に有名なのは、おそらく今敏監督が手掛けた『千年女優』や『パプリカ』等の音楽だろう。
今監督は平沢進の大ファンだったことで知られており、その関係性から両者のタッグが実現したと言われている。
平沢進の壮大な音楽は、今監督の作品性と深くマッチしており、両者は正に理想的なコンビだったが、今監督のあまりにも早すぎるご逝去により、この最強コンビの作品を観ることは二度と叶わないものとなってしまった(惜しい……あまりにも惜しい……)。
平沢進はライブも素晴らしく格好良く、その圧倒的なパフォーマンスもさることながら、発光ダイオードの光を遮ることで音を放つ『レーザーハープ』なる怪しげな楽器(なんと自作!!)を用いて観客を魅了する様は、ファンでなくとも一見の価値があるだろう。
作詞作曲のみならず、自分で新しい楽器まで作ってしまうとは、ここまで来るともうミュージシャンというより『発明家』のような感じであるが、これはまだ平沢進の天才的な音楽性を語る上での序章でしかない。
そうして、どうすれば上手くこの平沢進の音楽性を伝えられるか悩んだ末、筆者はある一つの結論に達した。
平沢進の音楽性を、文章で表現することは不可能。ならば、平沢進の音楽に触れた人々の生の反応を、ここにありのままに書き記すしかない。
以下は筆者が実際にネットで見た、平沢進の音楽に直に触れてしまった(?)人々の反応。
①『頭がおかしくなりそう』
②『気持ち悪い』
③『やばい人』
④『才能の塊』
⑤『奇人変人』
⑥『感性がおかしい』
⑦『宗教みたい』
⑧『最初から最後まで意味不明』
⑨『何一つ理解できない』
⑩『どんな頭してるの?』
どうだろう、この反応を見るだけで、平沢進のヤバさがなんとなく伝わってきたのではないだろうか。
というか、どんな音楽なのか聴きたくて仕方なくなってきたはずだ。
平沢進のヤバい曲は多々存在するのだが、特に『世界タービン』という曲は、個人的には某国の洗脳電波にしか思えず、なんちゅう音楽やwwwwとあまりに度肝を抜かれすぎて筆者などは逆に腹を抱えて笑ってしまった。
『ヤバいTシャツ屋さん』などという口先だけのヤバさとは違い、平沢進のヤバさは人の潜在的な本能に訴えかけてくるヤバさなのである。
聴いた人たちの反応がヤバすぎてもう笑うしかないのだが、平沢進はけして感性がおかしい訳ではなく、冒頭でも述べたように、根本的に作りたい音楽の『次元が違っている』だけだ。
例えるなら、何か主食を持ってきてと言われて、他の者(ミスチルやサザン)が米やパン等の炭水化物を持ってきている中、一人平沢だけ乾電池や電球を持ってきているようなものなのである。(?)
平沢進は作ろうと思えば普通の音楽も余裕で作れるほどの圧倒的な才能と実力がありながら、敢えて感性がおかしいんじゃない?と人々に思われるような方向に、意図的に自らの音楽をズラしているのだ。
巷に流れている低俗な音楽など作りたくもない、俺は俺の作りたい音楽を作れればそれで良いといった、あまりに男らしすぎる平沢進の姿勢。
商業的な成功など二の次であり、ついてこれる者だけがついてくれば良いのだとでも言わんばかりの趣だが、驚くべきは本人に全く売れ線の音楽を作る気がない(というか大衆に迎合するつもりがない)にも関わらず、平沢進が商業的にも成功してしまっている点だ。
普通このようなあまりに男らしすぎる姿勢では、芸術的には満足できても商業的な成功までは見込めないものだが、『馬の骨』と呼ばれる熱心なファンがこれを支えているというのだから、平沢進のその圧倒的な才能には感服するしかない。
これまでナンバーガール、中島みゆき、フジファブリックら、怱々たるミュージシャンに付けてきたSSランク評価だが、この平沢進はヤバさだけで言えば『たま』を遥かに超え、群を抜いてトップ。
他のまだ解説していないミュージシャンで言えば、『あぶらだこ』等もわりとヤバいが、あれはヤバさを演出しているだけで、この平沢のヤバさとは次元が違う。
聴けば聴くほどヤバいのに、聴けば聴くほど中毒性がある。
平沢進は、あまりにも偉大で巨大すぎる才能の塊なのだ。
最後に平沢師匠。
筆者も今から急いで馬の骨の一員になります。
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