043 LONG DISTANCE
最寄り駅へ降り帰宅する時の事。
階段の隅に座っている人が居た。
「どうされました?」
お節介な私は声をかけてみた。
「ありがとうございます」
顔を上げた彼はやつれきって、涙さえ浮かべていた。
「ネトゲ仲間がマイ■ラ内で結婚式を上げるって、その素材集めで徹夜続きで…」
私も涙を誘われた。
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