033 卑下
辺りが静まりかえった。
村祭の儀式で、ある青年が聖剣を引き抜いた。
「そなたが勇者じゃ」
長老が宣言すると、あたりはざわめいた。
「そんなはずありません!」
そう言ったのは青年自身。
「何かの間違いです!では畑の世話がありますので!」
その後、魔王軍の進行に対策が取れず、王国は滅んだ。
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