005 夏の便り

「真夏日だとさ」

「どうりで」

見るともなしに見ていたTVで、東京の最高気温が三十度を超えたと報じられた。

既に例年と言っていいくらい、五月に夏日を観測している気がする。

「この国も、もはや熱帯の仲間入りか」

「この先更に湿度が加わるんだろ?」

ソファの上で雪ダルマが冷や汗をかいていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る