第二章

第2.1話 「起き1」

「んー...」

倒れている間も痛かった。痛いというか...まあ、そんな感じだ。

「大丈夫ですか?」

「琴音さん...大丈夫です」

「琴音さんって?」

その反応に自分は不思議に思い、顔を見た。


「琴音さん...じゃない...」

「琴音さんって誰ですか?私は、リーですが...」

「リーさんって人間...?」

「いや、私は吸血鬼...ですかね...」

「え...」


「と、とりあえずニブさん呼んできます!」

そう言い、遠くへ行ってしまった。今見てみると、自分が倒れた場所ではなかった。


「めっちゃ山の中やん」

そうしか思えない。本当に高度800mくらいあんじゃないって思う。

そう思い、リーさん?の帰りを待った。

ニブという人は誰なのだろう。


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