第2話 行動の裏にある素朴な心を楽しむ

  この大学の学生たちは、彼女の絵を通して彼女の温かい心を見た。

  そして、その心に応えるために、展覧会開催という行動を起こした。

こういうのを「心の触れ合い」というのでしょう。

中国には昔話や故事が豊富ですが、今・現実に目の前で、100年後に故事として残るような話を見る(知る)ことができるというのは、なんとも幸せな国です。


「学生に50円で朝食を食べれるようにするために、校友や一般の人たちに寄付をお願いする大学と学長」という、日本のある大学の行動を「美談」にした記事がありました。

人それぞれだとは思いますが、私の場合「掃除のおばさんの記事」は何度も読み返してきましたが、「50円の朝食記事」は一回読めば十分でした。

日中双方の大学生の行動に善悪・良否はありません。ただ、その話を何度も味わおうという気になるか、ならないか、という違いです。

「ある行動の裏にしっかりと存在する心」。それが見える記事・それを見たいと思わせてくれる記事。心を見れるから感動できる、何度も読み返して味わおうとする。美味しいラーメンのスープのように最後の一滴まで飲み干したくなる。


大学日本拳法とは、単なる殴り合いという物理的な・目に見える世界だけではありません。思いっきり相手をぶん殴る・蹴る・投げるという、現実的行動の裏にある相手の心を見ることで、自分がとるべき正しい道を見出そうとする鍛錬の場です。

(なんて言ってますが、私が大学生の頃は、ただただ人の顔面をぶん殴ることに血道を上げていました。しかし、技術のコピーではなく道を歩むという姿勢でやってこれたので、今こうして偉そうなことが言えるわけです。)

こういった、掃除のおばさんと学生たちの温かい心を見る(感じる)ことができるのも、大学日本拳法道のおかげです。

そして、現在の大学日本拳法界には、在学中すでに人(同級生や先輩・後輩)の心を慮って(配慮して・思いやって)先輩に指導を受け、後輩を指導し、同期を鼓舞する大学日本拳法部員を数多く見ることができる(のは、まことにもって喜ばしい限りです。)

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