取り戻した僕

里海金以

第1話

「見つけたよ。立岡 悠貴(たちおか ゆうき)」

「来るな!来たら殺す」

「大人しくしてくれたらありがたいよ」

「大人しくってなんだよ。人はみんななにもしてないのに。僕の周りが問題起こしただけでなにもしてない人まで除外したがる。僕は誰も嫌いだ。除外したがる人なんて嫌いだ」

と、言うと

「確かに除外した僕らが悪い。だけど、悠貴も悠貴だ。除外されたからって,傷つけて良いわけじゃない」

と、僕はその言葉に自分がやってきたこと思い出したのだ。僕は崩れるかのように座り込み自分を刺そうとした。しかし近づいてきて、手から刃物取り上げられて手錠をかけられたのだ。警察署へ連れて行かれて取り調べやられて,そして入れられた。僕は隅っこの方にいたのだ。

 それからどのくらい経ったんだろうか?ある日、

「立岡 悠貴さん」

と、声がする。優しい声。現実じゃないと、自分に優しくする人なんていないと思って、耳を塞ぐと

「相当ですね」

と、何か話し入ってきたのだ。僕の隣に座ってきたのだ。座りながら撫でてきたのだ。僕が拒否ると

「ごめんなさい。安心感与えるとか聞くから、だけど今の悠貴さんには逆効果らしいですね」

と、その後無言なのだ。隣にずっといるのだ。僕は少し距離をあけると

「今更ですか?なんで最初は距離取らなかったですか?私そんなに存在感なかったですか?」

と、僕は無言なのだ。

「無言貫くと話すタイミング無くしますよ。無くしてよけい苦しみますよ。それはないようにしようとしてますが黙れば黙るほど苦しいですよ」

と、僕はそれでも黙るのだ。

「私、小さい頃悠貴さんに助けられたことあるんですよ・・・」

 僕がまだ3歳の頃周りが見え始めていて当時から僕は周りから避けられていることに気づいていた。家族に聞いてもなにも答えてはくれなかった。僕は家族がなんで悪いのか今も分かってない。当時もなんで僕は避けられているんだろうって、薄らっと思い出したが,ある日公園で小さな女の子が泣いていたのだ。しかも大怪我で僕は病院に送り1人で入れて僕は黙って姿を消した記憶がある。その時の子だって言ってきたが確信はない。だけど、その女性はその時の人だって、なぜ僕だって思っていたのか分からない?僕はなぜ僕だって、声を出したいが声が出ない。閉じ込めてしまっているから。

「どうした?何か言いたい?」

と、僕は

「どう、どうして僕だと思ったの?」

と、言うと

「頑張ったね」

と、撫でてきたのだ。まだ抵抗があって嫌がると

「さっきよりかは抵抗あまりしなくなったね。私がずっといるから諦めちゃた?抵抗するの」

と、僕は黙っていると

「なぜって、あの日以来。学校帰りとかよく見かけていたからだよ。痛いながらも覚えていたみたいで、周りから嫌がらせ受けているところみててなぜかなぁて。周りが関わらないほうがいいとか言っていた。大人たち何度も声かけたが、耳を傾けなくて、こんな大事になって、ごめんって感じている。暴れた後も何回も見かけているが、助けなくて止めなくてごめんって、ずっと思っている」

と、僕はその言葉に泣き出したのだ。

「何で泣いているの」

と、

「僕のこと受け入れようとしてくれる人いたって思うと泣けるし、それにこんな僕に優しくしてくれるなんて、思ってないから。だから泣ける。色んな感情が苦しめるって言うか」

と、言うと

「私のこと信じてくれる?」

「信じれなくても、嘘つかれても、裏切られても、僕はもう1人じゃ耐えきれなかったから。受け入れようとしてくれる姿勢を見せてくれるだけで嬉しいって感じた。ただ聞くだけだったら言わなかった。近くに近付いて僕がなにも言わなくてもそばにいただから話した。僕、行き場ないよ。出れたとしても行き場ない。施設とか嫌だよ。僕は自由がなくなるの」

と、

「施設の存在は知ってるんだね」

と、

「うん」

と、言うと

「やっぱ警察の読み通りなんだね。刑務所きつそうだねと、言っていた。だから施設で過ごさせるとか言ってたよ」

と、僕は受け入れるしかないと受け入れて施設へ来た。僕は相変わらず隅っこで丸くなっていた。女性こと矢野 異里(やの ことり)は、僕が隅っこの方で寝るとこっそりベッドへ連れ込むのだ。

 そんなある日体調悪いせいか頭の回ってない異里がいる。そのせいでまだ荒れてなかなか落ち着かない人を怒らせて職員も困っているし,異里は、怪我してる僕は我慢できずにその人を抑え込み、椅子に座らせ僕の服で縛りつけた。そして、僕はさらに手を縛り顔を縛りつけたのだ。そして、ゆっくりだけどさすりながら語りかけたのだ。なにがあったのかなぁ?なにが気に入らなかったのかなぁ?深呼吸するか?僕の言うとおりにして,少しずつ落ち着いてきたみたいだ。完全ではないけど、僕は今日ね矢野 異里さんね。体調悪そうだったんだ。僕も問題起こした側なんだけどさぁ。周り見えなくなはるよね。自分を失ってくよくよしちゃうよね?そこに雑音とか下手に関わられると怒りたいよね。あたりたくなるよね。悪いこと分かっていても、ここで今日のことは切ろうか?気まずくなるかもしれない。気まずくなったら離れてないてもいい。ここの職員の人は、心広くなきゃなれない。家族殺されても仲のいい人が殺されても許せないとここは、務まらん。だからさぁ、挽回すれば許すまでは行かなくても許そうとする気持ちは持ってもらえる。だからここで切り替えようか?そもそもなにが嫌だった?話せる?話してみて。後。ごめんびっくりするよね?いきなり縛りつけて,さらに手と目元を暗くしてごめん。今の僕じゃ無くて,前世の僕がされたことなんだ。みんな落ち着くわけじゃないけど、目もと見えなくしたら自分は落ち着いたからみんな落ち着くのかなぁて。みてる感じ落ち着いてきたみたいだね。落ち着いたというよりかはびっくりの混乱でこういうことになってるのかなぁ?ほどこうか?と解くと椅子に座ったままチラチラ僕を見るのだ。言いたいことある?と、すると今回の経緯を語ってくれたのだ。周りが見えなくなってたみたいだ。それに相手の様子とか理解できないタイプが故にさらに見えなくなってよけい相手を見ることができなかった。体調悪くって頭回ってないこと気づかなかった。怒ったきっかけは、自分がイライラしてたと、作業とか上手くいかなかったし、自分の黒歴史にイライラしていたと、そこに話しかけてきて嫌なこと言われてそれで怒ってしまったみたいだ。どんなこと言われたって、バカそんなことで怒るなと、僕はバカは良くないけど体調悪い時って,イライラすると本音だったりとか逆に思いもよらないこと言ったりとかするんだよ。だからあまり深くは考えなくていいし、それに、僕も実は周り見えないんだよね。僕も利用側でまだ落ちていて、見えなくなっていること仕方ない。ただね。気まずければ他の人がはいるから、だからここで切り替えないとね。多分ねぇ逆に攻めちゃうと思うから彼女には遠くから見守っててお願いするからだからここで切り替えよう。と、僕は何しているかわからないが、大変そうにしている姿が僕は

「あのすみません。今何してますか?って聞いても分からないですが?」

「もしかして君は、異里を助けた人。部屋から出てきたんですね驚」

と、

「はい。悲鳴が聞こえたので。それで何してるんですか?」

「今は洗濯物をそれぞれの部屋に運んでるです」

「僕も手伝わせてください」

「いいのよ。やらなくて」

「僕さっき彼から聞きましたよ。ここは作業というものがあると、彼の反応から面白くなさそうだと、まぁ僕のできることならいいんですが、彼不器用そうで僕は不器用なんです。僕は生きる意味探したいんです。その生きる意味が嫌々作ると僕らは行き詰まります。施設はどういうところからあまり分からないですができること限られると思います。限られることでもできるだけ幅広い方がいいじゃないですか?生きる意味ないと考えている人たちに嫌々作るとやっぱ死ぬてなりますよ?それに僕は家のことしたことありません。まぁ僕は生涯出ることないですが,出る人のためにとか、来世でのためにとか教えていただきたいです。それに今?今日は作業休みですか?作業休みの時の余暇の仕方教えたりも一つの仕事じゃないですか?僕は生きがいを探しさらに楽しいことしかしないって決めているんで、それに今彼分かっての通り生きる意味なくしております。作業できないしさっき僕と彼とかの担当の人を傷つけたし,俊敏に対応しなきゃ彼失っている。だから嫌だかもしれないがやらせて褒めてください。お願いします。後僕は職員さんがすることしたいなぁ。献立考えたり、掃除したりとか」

と、

「わかりました」

と、やらせてくれたのだ。彼もやるのだ。彼は

「僕こっち系の作業のほうがいい」

と、

「うーん。少し時間ください」

と、そこへ上の人が

「いいんじゃない。こういうこと作業にして、彼の言う通りかもしれない。だってここはやり直すため、やり直しか色々あっていいんじゃない。それに彼みたいな人他にいるし,まともに教育受けてない人とか、ありがとうね。彼を救ってくれて。

そしてえらいね。部屋から一歩踏み出して出てきてくれて、やっと話せるね。作業終わったら私と話しましょう。三人で」

と、手伝ったあと来たのだ。

 今回の件の話と、今後についての話合いをした。それに僕にはここでの話をしてきたのだ。上の人が私からも彼女に伝えておきます。反省していること、さらに無理しないようにと無理して暴言吐かないようにと伝えておきます。まだ落ち着いてない状態の人に暴言はいたことは悪く思いますと、この仕事はストレスとか感じやすいこと話してきた。だから多分聞いて欲しかったんだと思いますと、だけど安定してない人にはいったことは、本当に申し訳ないと、作業はここも限られたことしかできなくて,広げれる限り広げようと思います。と、体調とか良くなって異里が復活した。異里を殴った彼は、異里に謝ったみたいだ。異里は話を聞いてごめんなさいとか言ってたみたいだ。彼とは友達感覚で付き合っていった。

 それから僕は少しずつ成長していたのだ。

 異里に告白してしまったのだ。すると、異里は受け入れてくれたのだ。本当はよくないけど許してもらい付き合うことに。幸せになっている。

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