第10話 難しい対応
すいません、微妙な書き方になってますがご了承ください。
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ご年配者さんから
「薬が足りないんだけど…」
「なくなった…」
というお話がときおりあります。
ピッキングして監査してお渡しするのですが、たまにこちらのミスもあります。
人間ですから。
そのような時はしっかりと謝罪します。
問題はこちらのミスでないと思われる時です。
確かに監査して目の前確認してお渡しして、それでも足りないという場合があります。
以前にそのような事があった人は記録にとってありまして、
「絶対に目の前確認」
などの記載があります。
ですからちゃんとお渡ししている ”はず” です。
トラブルを避けるため、受領書にサインしてもらう薬局もありますね。
複雑で怖い世の中ですから。
そこまでまだしたくないのでうちではやっていません。
落とした、なくした、いろいろと原因は考えられます。
「薬たりなくなってね…」
「家に帰ったらないんだ…」
「引き出しに入れておいたんだけど…」
ずっとお付き合いしている人たちです。
地域の薬局です。
確かにお渡しした ”はず” です、でもないのです。
対応は非常に難しいです。
「絶対にお渡ししました」と言ってもいいですし、追加なら「また処方箋もらってきてください」と返してもいいのです。
でもね…
「俺はもらった薬もすぐに落としたりなくしたりするのか…」
「私はこんなことも覚えていられなくなったのか…」
とひどく自信を無くされてしまうのですね。
目の前で、カウンターで落ち込まれてしまうのです。
私の親くらいの人達が…
それってつらいです。
その後の対応はあえて書きませんが…
いっしょに家に行って探したりもします。
もちろん向精神薬とか金庫に入っている麻薬や覚せい剤、高額の薬品等においてはお渡しする時によりしっかりと双方確認しますのでそんなことを言われたことはまだありません。
いつもの降圧剤とか糖尿病の薬など頻繁に大量によく出るものですね。
悪意がないのがわかっているし、ご高齢なので仕方のない部分もありますし…
そういった方は
「ごめん、玄関に落ちてた…」
「バッグの底にあった…」
「家内が管理してた…」
見つかると必ずご連絡があり、その後お店にいらっしゃいます。
人は年をとるといろいろとある…切実に感じます。
自信をなくして欲しくないのです。
お年を重ねた方が落ち込まれる、自信を無くされるのってね…さびしいものです。
御高齢の方に対する接し方…そんな研修があったら受けてみたいですね。
どうやったら気持ちよくお帰り頂けるのか…知りたいです。
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