お薬屋さんになりました
@J2130
第1話 ちょっとした違和感
毎日接する九割以上の方が、ご病気か怪我をされています。
私は薬局で働いていて、調剤もしている薬局ですから。
患者さんにとっては大変なことで、だからこそ病院、クリニックに行かれて、その後薬局にいらっしゃり、薬を持っていかれます。
処方箋の入力やら、薬の発注、薬が納入されれば棚に入れ、不動品は返品し、電話に出て、メーカーや卸の営業さんが来れば対応して…。
そんな毎日です。
通勤も自転車です。
電車に乗りません。
近くに住んでいます。
平日の行動範囲は薬剤師会や保健所に行かなければ1キロ圏内です。
いままで筑波に通っていたのに、片道50キロくらいあったのに、いっきにちいさくちいさくなりました。
そして皆様の予想どおり
患者さんの大部分は75歳以上です。
後期高齢者さんです。保険でいえば39の番号です。
杖を使われていたりシルバーカーを押している人もいます。
「ちょっといい…?」
と大きい荷物やそのシルバーカーを預けて
「眼科行ってくる…」
と出かけられるなじみの患者さんもいます。
地域の薬局ですから。
若い患者さんもいるんじゃない…というご質問があるかもしれませんね。
はい、いらっしゃいます。
若い女性も男性も…
ええ、かわいい女性も来ますよ。
0歳から5,6歳くらいが多いかな…
若いでしょ…かわいいですよ。
医療証でいえば88です。
スタッフも実は年配者が多いのです。
どうでしょう…ベテランの薬剤師さんに調剤してもらったほうがなんとなく安心できませんか…
なので、私の周りに若くはないスタッフさん、ご病気をされご高齢な方、すっごくかわいい乳幼児さんが多いのです。
でもたまに勉強会や会合で薬局を離れて電車に乗ります。
出かけます。
日曜とかも家族で映画を見にいったりします。
名探偵コナンを日曜に観に行きました。
するとなんと…
街には…
驚くことに…
普通に若い人がいるのです。
スタスタって歩いているのです。
説明しにくいですが、ちょっと変な感じがします。
世間にはお元気な人がいるのだな…
健康な人がいるのだな…
妙齢の男女がいるんだな…
と思うのです。
いつも思います、ちょっとした違和感です。
若者も多いし、まだまだ日本は大丈夫だって感じます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます