それから

柚塔睡仙

夜明け前

夜明け前の青さの中

帰る場所も見つからない

寒さと、孤独な電灯

破れた誰かの手袋

迷ってる 行き場所もなく

いつか覚えてたぬくもりも

押し流されて 壊れて消えた


それでも星は瞬いて

キラキラ光って薄らいで

痛みに震える白い手が

誰かを求めて朽ち果てて

思い出し 流れ 過ぎ去って

虚ろが 胸を満たしてく

けれども空は和らいで

涙の跡も乾いてく


抜け出した想い出たちが

還る場所を見つけたように


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それから 柚塔睡仙 @moonmage

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