第7話 小麦粉商社 営業部

「俺は彼女の事を好いている」

困っている人をほっとけない

粘着質と言っても良いくらい問題が解決するまで離れない強さ

つまりは面倒見がいい

それゆえに周りからも好かれている女性

同期なのだが、きっかけが作れずにいる



「私は彼の事を好いている」

一見地味なのだけど、こうと決めたらやりきる意思の硬さが他には見れない素敵な男性

彼の関わりがある、ないでは仕上がりのハリに違いが見えるくらい重要な感じ

同期なのだけど、中々にきっかけがなくて



「僕は二人の事を好いている」

他県から越してきて入社したばかりの僕の教育係として面倒を見てくれた二人

仕事だけでなくプライベートでもよく出掛けに連れて行ってくれた

傍から見てお似合いの二人なのだがそういう関係ではないようだ

付き合いは短いが実は両思いだという事に僕は気付いた

当の本人達は気付いていない

ウソでしょ!?本当にこんな事ってあるの?

何かきっかけはないものだろうか




三年後


「産まれました」

俺と私は彼のおかげで一緒になれました

二人の良い所に似てほしいと願いを込めてこの子には『グルテン』と名付けました

この子はきっと小麦粉業界に様々な加工ともっちり食感な革新を起こすでしょう



キャスト

俺・・・グルテニン君

私・・・グリアジンちゃん

僕・・・ウォーター君

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る