11/8 牛めしの流儀

 牛皿定食は米飯、味噌汁、生卵、おしんこ、そして牛のアタマ(汁炊き)。

 ここで肝要なのは、米飯は大盛りを用意していただくこと。

 まず飯碗の右手前に卵を落とし込み、醤油をひとかけ。全体に卵を馴染ませるより、飯の一部をそうして愉しむ。

 世の中には私のような米と卵のグラデーションを創らない、セパレートスタイルやオールミキサースタイルを好む者もいるという。

 続いておしんこ。漬物の中でも酸味が出たものが苦手な私にとって、浅漬けのおしんこは丁度良い塩梅。

 卵のかかっていない米飯、セーフティゾーンにある飯粒達をアタマとともに頬張る。

 アタマが減ってきたら味噌汁で飯を流し込む。

 少し堅めに炊かれた飯とワカメ油揚げの頼りない食感の相乗効果により、私は実に晴れやかな心持ちになることができるのだった。


 醤油をひと回し。ご飯の上に綺麗に描けるといいことあるよ。


 朝食は米飯

 夜はスーパーで米米セット弁当を購入。20%値引きされたものだ。

 米米セットというのは私が勝手に名付けたもので、中身は小豆飯、いなり寿司や巻寿司、それにカッパ巻きが入っている。

 炭水化物主体でありながら、豆に卵や野菜が含まれる完全食である。

 勿論これは過言といっていいだろう。

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