不登校、物書きを目指す レールから外れる生き方。

狼男

第1話 きっかけ。

 南原翔平は不登校になりたくなった。理由は簡単だ。好きな人がいることを友達に相談したらそれを広められた。 


 要は、人間不信になった。

 とはいえ、不登校は人生ハードモード、自分の就きたい仕事につけなくなるのではないかという危惧はあった。


 翔平は親と相談した。

 「母さん。俺は小説家やブロガーを目指す。理念は不登校は不幸じゃない。」


「そう、あなたの人生だから好きにしなさい。」


 母親は否定しなかった。それにも理由がある。母親は自身が生徒だった頃、先生が優等生にはひいきするタイプだったのだ。


 学校へいけという価値観は正しいのかもしれない。しかし、同時にそれが苦しいと言う子もいる。彼女自身がそうだったから、息子がしんどいというのなら、そのとおりに通わせないことも大切なのかもと思った。だから、不登校という選択を許可した。


 まず、翔平はブログに「しょーちゃんブログ」

不登校中学生、日本一の不登校ブロガーになるとメッセージを入れた。記事も投稿した。すると、瞬く間に記事が伸び始めた。


 「応援してます。」というメッセージもあれば

「学校へ行け。サボり」というメッセージも来た。


しょーちゃんブログに投稿を続けることで、ネットニュースやテレビにも取り上げられるようになった。

 翔平は成功したと思った。中学生で不登校ブロガー、不登校をブランドにしようと思った。

 ブログを次々と更新している。

翔平は「自分と同じように辛い目にあっている場合は学校へ行かなくてよい。無理して通ってうつ病になるかもしれない。」と投稿した。

翔平は小説を書いて、ブログに有料記事として売って稼いで、そのお金で、海外と日本一周を夢見ている。



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