第9話 エルフの女性と初の課金

ブルプロのリリース日が分かりましたね!

ネットワークテストでは、スペルキャスターで遊んでました。

正式サービスでもスペルキャスター中心で遊んでいきます!


さて、ようやくヒロインが登場です。

ただし、メインヒロインとは言っていない。


---------------------------------------------------------

街に戻り、受注したクエストを完了報告を行う。

完了報酬として、25,000Cと経験値を獲得した。

その後、次のエリアで行えるクエストを受注して冒険者ギルドを出る。


「ナッラーさん、今日はありがとう。 私はこれから私用でログアウトするのでまた遊びましょう」

「はい。 また一緒にパーティーを組みましょう!」


最後にソルジャーさんと握手をした後、ログアウトして消えていった。


一人になった俺はエリアエネミーからドロップした毛皮で、まずは防具の頭装備を作るために仕立屋に向かった。

一度行ったことがある、鍛冶屋の正面に構えて居るのが仕立屋だ。

中に入ると金髪の青目の長身エルフがいた。


「あら、いらっしゃいお客さん」

「あっ、どうも。 これで帽子を作ってほしいのですが……」


俺はインベントリから『巨兎きょとの毛皮』を取り出して店主に渡す。


「うん、オーケー。 ほかにも素材ある? なかったら別途で掛かるけどいい?」

「じゃあ、この皮もお願いします」


さらに『ホーンラビットの皮』を取り出して渡す。


「分かったわ。 希望するデザインとかある?」

「魔法使いっぽい三角帽子をお願いできますか? INT高めで」

「分かったわ。見積もりはこれくらいね。 作成に1時間ほどするから、経ったらまた来てね」


提示された料金は8,000Cと安いのか高いのか分からない感じだが、懐には余裕があるので問題がなかった。

仕立屋店主のエルフに作成依頼をしたので、完成するまで暇になった。

なので、新たな戦略を得るために魔法ギルドに向かう。


魔法ギルドに入り、レベルやエリア解放したことで、新たな魔法が確認するためにレシピを見て回る。

まだ光魔法のスキルレベルが1なので、攻撃魔法の種類がまだ増えてないが、それ以外なら便利そうな魔法が見つかる。


それは『マナウォールのレシピ』や『レジストカースドのレシピ』だ。

"マナウォール"は、強化魔法に属していてHPのダメージをMPに肩代わりにする防御系の魔法だ。

効果時間は、強化魔法のスキルレベルとINTによって変わる。

先ほどのエリアエネミーで実感したHPの低さが弱点を補填してくれるので、必須だと思う。


"レジストカースド"は、弱体化魔法に属していて、エネミー一体を対象にステータスのRESを一時的に下げることが出来る。

これにより、実質俺の火力が上がる魔法となる。

効果としては、スキル<弱体化魔法>のスキルレベルによって減少値が変わるので、これを頻繁に使ってスキルを習得したい。

ただ、エネミー一体に掛けるには俺のSENのステータスだと対象に触れるほどの近さで発動しないと掛けられない。

また、この魔法は状態異常なので対象のRESが高ければ失敗率が高くなるので、近寄るリスクが大きい。

効果時間としては、弱体化魔法のスキルレベルとINTによって変わる。


俺は、『マナウォールのレシピ』に10000Cと『レジストカースドのレシピ』に2000Cで購入して、早速魔法を覚える。


まだ時間があるので、試しに解放されたエリアに向かう。










道中、草原を歩いていると視界の隅で包丁を握った女性とホーンラビットが戦っていた。


「技術力"ファイヤーボール"っ! また外れた!?」


彼女は包丁の先端から魔法陣を出現させて、そこから火球を飛ばしていた。


「何故に包丁で戦っている?」


つい気になって、足を止めて彼女の戦闘を観戦していた。


「ちょっと!? そんなに避けないでよ! あなたはこれから食材になるんだから」

「キーッ!」


彼女はいきなり物騒なセリフを放ち、兎は拒否するように鳴き声を上げる。

彼女が放つ魔法は、簡単に避けられて、兎の反撃である角による突き出しを掠りながら避ける。

このままではHPがなくなり死んでしまう。


「このままだと死んじゃう~! 一時てったーい!」


彼女は逃げようとするが、AGIが低いのかすぐに兎に追い付かれる。


「技術力"ライトボール"!」


俺は杖を兎の動きに合わせて照準するように動かして、魔法を放つ。

"ライトボール"が見事に兎に命中して、霧のように消える。


「はぁはぁ。ありがとうございますプレイヤーさん、助かりました」

「どういたしまして、戦闘は初めてだった?」

「はい……。 今のが初戦闘でした。 何で、あんな簡単に魔法が命中するんですか~」

「慣れですかね……」

「慣れって、今日がこのゲームの発売日ですよね!?」

「まぁ、先行プレイヤーみたいなものだから」

「えっ!? すごい! 羨ましいです」


本当は業務でテストプレイをしていたので、慣れたのだが。

言い触らすことではないので黙っておく。


「私、前からこのゲームのことを気になっていて、βテストに応募したのですが落ちてしまって……。 私も早く君みたいに上手くなりたいです」

「それはドンマイです……。 俺も最初は全然慣れなかったですし、大丈夫ですよ」

「本当ですかね? でしたら、戦闘に慣れるまで手伝ってくれませんか?」

「いいですよ。 でも俺でいいんですか? 友達とかに頼めば……」

「友達とやろうと約束はしてましたけど、友達はVR機器の抽選で外しちゃってプレイ環境がないみたいなので、先に私がプレイしているんです」

「そうなんですか。 あなたは枯渇気味のVR機器は買えたんですね」

「いえ。 元々VR機器が買ってあったので、ゲームソフトはダウンロード版で大丈夫です! ドヤァ」


どうやら、彼女は根っからのゲーマーらしい。

ということで、彼女が操作に慣れるまでパーティーを組むことになった。


「自己紹介はまだでしたね。 私はレコルト、よろしくね」

「俺はナッラーね」


彼女は、エメラルドのように深い緑の瞳に真紅色で綺麗な長い髪が靡く。

その髪から尖った耳がたまに見える。

どうやら、彼女はエルフ族のようだ。


レコルトからフレンド登録申請が届いたので承認した後、パーティーを組んだ。

パーティーを組んだことで、お互いにステータスを見せ合う。


まずは俺からだ。


--------------------------------------


プレイヤー名:ナッラー  性別:男性

Lv:12


【属性】:光

【HP】:280/280

【MP】:845/845

【スタミナ】:280/280


【種族】:天使族:RES(+30%) ATT(+70%)


【職業】:

【サブ】:


▼ステータス値:


【STR】:10

【VIT】:10(+14)

【INT】:130(+7)

【RES】:20(+6)

【DEX】:10

【AGI】:100(+5)

【CHA】:10

【ATT】:10(+7)

【SEN】:10

【LUK】:10


▼装備


【頭】:

【首】:

【服】:〔獣キラーの〕兎皮の服:獣型のエネミーに対するダメージを5%上昇する。

【左武器】:-

【右武器】:鉄製の杖

【腕】:

【腰】:

【足】:〔跳躍力の〕兎皮の靴:AGIが5上昇する。


▼スキル欄

<飛行Ⅰ>、<MP再生Ⅰ>、<光魔法Ⅰ>、<緊急回避Ⅰ>、<復活の光輪Ⅰ>


▼技術力

<ライトボール>、<ライトジャベリン>、<マジックフォース>、<マナウォール>、<レジストカースド>


【カルマ値】:1


--------------------------------------


レベル1上がったので、INTにステータス値を10ポイント振っている。

先ほど魔法ギルドで買ったレシピを覚えて、技術力が増えた。


そろそろ補正が乗っているステータス値にポイントを上げたいが、天使族なので補正箇所が微妙すぎる。

RESを上げて魔法防御力を上げるか、ATTを上げてテイマー系統のスキルを習得して、捕獲したペットを使役するか迷う。

テイマーも面白そうなので、そっちに傾くがステータスがリセット出来ないので迷ってしまう。


次にレコルトさんだ。


--------------------------------------


プレイヤー名:レコルト  性別:女性

Lv:3


【属性】:火

【HP】:165/165

【MP】:570/570

【スタミナ】:165/165


【種族】:エルフ族:INT(+30%) DEX(+70%)


【職業】:

【サブ】:


▼ステータス値:


【STR】:10(+2)

【VIT】:10(+4)

【INT】:70(+21)

【RES】:10

【DEX】:50(+35)(+3)

【AGI】:10

【CHA】:10

【ATT】:10

【SEN】:10

【LUK】:10


▼装備


【頭】:

【首】:

【服】:布の服

【左武器】:-

【右武器】:万能包丁

【腕】:

【腰】:

【足】:皮の靴


▼スキル欄

<調理Ⅰ>、<解体Ⅰ>、<採取Ⅰ>、<火魔法Ⅰ>、<MP再生Ⅰ>


▼技術力

<ファイヤーボール>


【カルマ値】:0


--------------------------------------


サポートよりのステータスになっている。

INTは補正の影響で、そろそろINTが100近くになっている。

簡単に火力が追い抜かれそうになっている。


スキルを見ると、彼女はどういうビルド育成するかすでに決まっているようだ。

<調理>は、食料素材や素材を組み合わせて料理アイテムを作成できる生産スキルだ。

料理アイテムは、素材によって効果が変わるので、回復アイテムやバフアイテム、毒アイテムにもすることができる。

スキルレベルとDEXが高ければ、品質が良くなり効果量や効果時間が増幅する。


<解体>は、エネミーを討伐した際のドロップに食料素材を追加する効果。

ただし、食料素材を落とさないエネミーもいる。

スキルレベルとLUKによって、品質や素材についている効果が変わってくる。


<採取Ⅰ>は、採取アクションによって入手できる素材の数が増える。

スキルレベルとLUKによって、品質や素材についている効果が変わってくる。


「レコルトさんのINT値すごく大きいなぁ。 DEXも高いからクリティカル率も高そうだね」

「そうですね。 ただ当たればの話ですが……」


AGIの低さによって、魔法の詠唱発生や回避行動が遅いためソロだと大変そうだ。

実際にホーンラビットに苦戦していた。


「まずは冒険者ギルドで受注するクエストを達成して、金銭と経験値を稼ごうか」

「そうですね。 アングリーホースやホーンラビットの討伐ですね」

「オーケー。 まずは近くにいるホーンラビットから片付けようか」

「はい!」


近くにいた最低レベルのホーンラビットやアングリーホースを中心に狩る。

彼女は今、アングリーホースと戦闘をしていた。

アングリーホースは、Lv2の風属性で、常に怒っているのが特徴。

標的を見つけたら突進または、近づいて後ろ蹴りをする行動する。

常に動くので、遠距離攻撃を当てるの少々難しい。


そのため彼女は練習兼クエスト対象として狩っている。


「狙いを定めて……、技術力"ファイヤーボール"っ!」


彼女は火球を飛ばして一発は外すが二発目で命中して、一撃でHPを全てもっていき馬は霧消する。


「やった! これでホーンラビットと合わせてここの草原は攻略しましたねっ!」

「モブはね。 もう少しレベルを上げたらエリアエネミーを狙う?」

「はいっ! 出来ればLv9まで上げたいです」

「そうだね。 速攻でLv上げをするために経験値ポーション渡そうか?」

「えぇっ!? それって課金アイテムですよね? いいんですか?」

「まぁ、俺も狩りたいし別にいいよ。 課金アイテムを購入したいから一旦街に戻るね」

「ありがとうございます! ナッラーさん帰ってくrまで一人で狩っていますね!」

「VITとAGIが低いから、気を付けてね」


一旦、彼女から離れて街に戻る。









街に戻り、まずは仕立屋に行く。

すでに一時間弱が経っていたため、頼んだ装備が出来ているためだ。


「あら、いらっしゃい。 帽子ならもう出来ているわよ」

「ありがとう」


俺はエルフの店主に8,000Cを渡して、装備品を受け取り早速この帽子を身に着ける。


-----------------------------


『巨兎の三角帽子』


INT+5 VIT+5


----------------------------


「もし、お金に余裕そうなら付与術で防具を強化して見たら?」

「それってどこで出来るんですか?」

「たしか、『ビギナー』を抜けた先の街にあったと思うわよ」

「ありがとうございます。 行けるようになったら寄ってみます」

「頑張ってねぇ~」


新たな情報を得るといか、元から知っていたがこういったフラグを立てることが重要である。

付与術師とは、生産職業の一種でスキル<付与術>を使って、効果が付いていない装備品にランダムに効果を付けることが出来る。

効果が付いてる装備とは、俺が装備している『〔跳躍力の〕兎皮の靴』といったものだ。

付与術を使用する際に、素材が必要でその素材と品質よって効果が変わる。


次に向かうのは、課金専用のアイテムショップだ。

中に入ると、絨毯に壺、シャンデリラといった高価そうな物が飾り付けている。

入って、右奥にはまだ実装していないガチャシステムの2mほどの筐体が2個並んでおり、中央奥には課金アイテムなど販売している売り子がいる。

色んな装備をしているプレイヤー達の姿が目に入る。


「いらっしゃいませ、お客様」


プレイヤー達を観察していると、執事のように燕尾服えんびふくを着こなす初老の男性に会釈した後、声を掛けられた。


「課金アイテムを購入したいです」

「案内しましょう」


軽く歩き目的の場所に着くと手を開き、左腕で売り子の方を指す。


「こちらで特別なコインを用いてアイテムを購入できます」

「ご丁寧にどうも」

「困った際は私目に声を掛けてください」


と言い、立ち去る。

あの男性は、ここを守護するNPCの一人で万が一にこの場でプレイヤーの戦闘行為をしようとしたら、飛んできて対処をする。


「いらっしゃいませ、お客様」

「まずはFCファンタズムコインが欲しいです」


綺麗なヒト族の売り子が会釈した後、声を掛けてきた。

FCファンタズムコインとは、課金購入画面でクレジット支払いを使って購入する。

課金アイテムやガチャに使うコインだ。


目の前に課金購入画面のウィンドウが表示された。

これは他のプレイヤーからは何も見えない使用で、このウィンドウを表示した者のみ視認できる。

俺はとりあえず一万円を10,000FCに変換する。

FCの金銭価値は1FC=1円というシンプルになっている。


「経験値ポーションを20個下さい」


経験値ポーションは1個500FCする。

その効果は、1時間の間エネミーから獲得するキャラレベルの経験値が1.2倍になるアイテム。

これをエリアエネミーやネームドエネミーに使えば一気に経験値が上がる。

ただし、クエストなどの達成報酬の経験値は倍率が乗らない。


次に向かうのは冒険者ギルドだ。

ここでテキトウにクエストを受ける。


目的が達成したので、彼女の元に向かい街を出る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る