衝撃!!ドラゴンクエストライバルズ、サービス終了!!

衝撃(?)の一報が飛び込んできた。


なんと、スイッチでも無料で遊べるカードゲームとして名を馳せたドラゴンクエストライバルズ(以下、ライバルズ)が、突如としてサービス終了の告知を行ったのである。


まあ、衝撃といってもこのゲームをプレイしていない方には全く縁のない話だっただろうが、スイッチ版リリース当初からずっと継続してプレイし続けていた筆者にとって、この告知はかなりの衝撃だったため、今回ライバルズ界隈の実況者の話と絡めて筆を執ることにした。


さて、これまでユーチューブで多くのライバルズ関連の動画を観てきた筆者であるが、その大半は観る価値が全くない有象無象の素人集団と言い切ってもいいほど、非常にレベルの低い連中の集まりであった。(もちろん、全ての配信者をチェックした訳ではないので、あしからず。というか、何人存在するのかも知らないし、また知りたくもないのだが)


そんな、どいつもこいつもゲームの面白さにおんぶにだっこの、クズ揃いのライバルズ配信界において、こいつらだけはキラリと光っていた、これは中々才能があると、筆者が感じた2名がいる。


本来はそれほど書く気はなかったのだが、今回はサービス自体が終了ということで、その才能がこのまま埋もれてしまうのは惜しいと考え、特別にご紹介することにした。(まあ、この2名の持っている実力であれば、たとえライバルズが終わったとしても他のゲームでも必ず結果を残せるはずだ。だからライバルズが終わったとしても、他のゲームの配信でまた頑張ってほしいと思う)


それは、『しあわせよっしー』と『あしらむ』の両名である。


というか、それ以外のライバルズ配信に関しては、もう全く観る価値はない、時間の無駄と言っても過言ではない。


筆者がこの両名を高く評価している理由は、ゲームが本来持っている面白さにおんぶにだっこではなく、そのゲームを『独創性を持って自身のオリジナルコンテンツとして消化している』点だ。


この両名に関しては『陰と陽』ではないが(別にあしらむが陰という訳ではないが、どちらかというとマニアック、アングラ感があり、しあわせよっしーの方が大衆向け、より間口が広いと言えるだろう)、正に『ライバルズ界のコインの表と裏』といった感じで、どちらもベクトルの違った同等の才能を持った配信者であるため、筆者としては全く同じ点数、同じランクでまとめたいと考えた。


では、それぞれの個別解説に移りたいと思う。


【しあわせよっしー】 89 Aランク


おそらく、ユーチューブのライバルズ界隈ではもっとも人気(?)があると思われる、デッキ構築実況系配信者。


そのキャッチコピーは『異次元の発想力』。


かつて(今も?)『三国志対戦』に存在した『全武将が〇〇』というプレイヤーのように、カードの強さだけを追い求めるのではなく、あまり光が当たらない、弱いと思われているカードにも光を当てるといったプレイヤーが筆者は好きで、しあわせよっしーは正にこれに当てはまる、ライバルズ界では稀有な配信者だった。


他のライバルズ配信者が小銭稼ぎのために、中身の薄い非常にしょうもない動画を粗製濫造しているのとは違い、この男には自分の納得の行かない動画は出さないという、職人のような『高い志とこだわり、プライド』が感じられる。


その顕著な例が、『ファンの皆様へ報連相』と題された、プレイ環境が変わらない限りはライバルズ配信をしばらく休止するといった内容の動画である。(なんと、この動画が投稿された日付は、ライバルズがサービス終了を報告する前日!!つまり、ライバルズがサービス終了を報告する直前にライバルズの休止報告をするという、まさかのタイミングだった。それだけ現在のプレイ環境を読んでいたということで、筆者としてはかなりの驚きがあった。まあ、単なる偶然かもしれないが)


動画の内容をまとめると、要するにしあわせよっしーは『現在のライバルズのプレイ環境が、ある特定のデッキだけが活躍できるようなバランス調整になってしまっている』、よって、『弱い(と思われている)カードを用いた面白いデッキを構築することが困難である』という理由から、ライバルズの配信をしばらく休止する宣言をしてしまったのだ。


これは、他の『ゴミプレイ動画垂れ流しゴミクズ配信者』とは一線を画す志の高さである。


こういう、動画の内容に『自分の中の高いハードル』を設け、それを超えようと努力し、また、それに満たない動画はボツにするといった、志の高いクリエイターが筆者は好きだ。


カードの強さ、デッキの強さだけを追い求めた『俺ツエー動画』など誰でも作れるし、何より面白くない、ハッキリ言ってそんなものには何の価値もない。


勝利が確定した時の、恒例のダサかっこいい(?)『決めゼリフ』も良い味を出しており、クズ揃いのライバルズ配信界に於いては、かなり良心的でマシな部類に入る配信者だった(だった、と過去形に書かざるを得なくなってしまったのが哀しい)と言えるだろう。


今後どんなゲームに活動を移すのかは分からないが、その動向は今後も生暖かい目で見守っていきたいと筆者に思わせるほどの、そんな高いセンスと志を持ったゲーム実況者だ。


【あしらむ】 89 Aランク


おそらく、ユーチューブのライバルズ界隈ではもっともゲームの仕様とソロモードに詳しいと思われる(仕様の盲点をついた遊び方という意味では、ひょっとすると開発者より詳しいかも?)、とことんテストプレイ系鬼破壊(?)配信者。


そのキャッチコピーは『ライバルズ界の無料有能デバッガー』。(?)(筆者が勝手に名付けているだけで、別に正式なキャッチコピーではない)


プレイスタイルはある種偏執的とも言えるレベル(褒め言葉。偏執的だからこそ面白いのであり、普通なら何も面白くない)のゲームに関するバグの検証が主となっており、たまにデッキ構築の紹介であったり、独自の観点(主にソロモードで『おもちゃ』になるかどうか)から語られる新弾カード評価であったりが織り交ぜられる。


この『おもちゃ』というワードは、あしらむという配信者を語る上で非常に重要なキーワードであり、前述のしあわせよっしーが『面白いデッキになるかどうか』でカードを見ているのに対し、このあしらむという男は『おもちゃになるかどうか』(ゲームを破壊する可能性があるレベルの『楽しい遊び』ができるかどうか)でカードを見ていると言えるだろう。


そのデッキ構築力もけしてしあわせよっしーに劣るものではなく、筆者の知る限りでは毎日(!!)、けしてクオリティーの低くない動画を更新し続けており、そこも評価の高いポイントだ。


さきほど2名をコインの表と裏で例えたが、しあわせよっしーをゲームの楽しさを拡張する『創造神』とすると、あしらむはゲームをいい意味で破壊する『破壊神』とも言えるかもしれない。


あしらむに関しては、たまにしあわせよっしーをディスっているような感じの時があるため、あまり快くは思っていないのだろうか?とも思うのだが、そこは両名とも筆者が認めるレベルの配信者、しあわせよっしーに関しては分からないが、あしらむに関してはよっしーに対して何か感じるものがあるのだろうと思う。


しあわせよっしーは3万人近い登録者がいるためまだ良いのだが、あしらむに関してはその実力と頑張りに対して世間の評価が足りていないため、もっと高く評価されて良い。


さて、ライバルズ界の唯一目を通す価値のある2名について語ってきたが、その逆もまたしかり、冒頭で語った通り、ライバルズ界隈にはゲーム自体の面白さにおんぶにだっこの、低レベルの配信者も多い。(まあ、それはライバルズ界隈に限らずどのゲームでも一緒で、むしろ低レベルの配信者の方が大多数であり、しあわせよっしーやあしらむクラスの配信者の方が少ないのだろうが)


誰とは言わないものの、自身の学歴をウリにした配信者であったり、そんなものはゲームの腕とは何の関係もないにも関わらず、そんなところをウリにしている時点で本当にしょうもない。


そんなところに頼らなくては、人に注目される、人を集める自信もないのかと思うのは思うが、まあ名前に関しては自身のブランディングの一環であるのだろうから、百歩譲って良しとしよう。


問題は、肝心の動画のクオリティーが、その素晴らしい学歴に全くもって見合っていない点である。


しあわせよっしーのように奇抜な発想も、あしらむのように偏執的なこだわりも何もなく、ただ単にその場その場の思いつきのプレイ動画を『垂れ流している』だけ。


この配信者に関しては、視聴者にだいぶ反感を持たれている感があるが、ただ無能というだけでは視聴者にここまで反感を持たれることはない。


視聴者が反感を持つのは、自分の能力だけでは何一つ魅力的なコンテンツを創り出せないくせに、ドラクエライバルズというゲームを利用して配信し、その上収入まで貰っておきながら、『そのゲームに対する愛情や感謝の姿勢』が、微塵も感じられない部分だろう。


人様の創作物を利用してようやく一本の動画として配信できる立場の人間が、ゲームに対する愛情も感謝の気持ちもなく、何故か上から目線で傲慢な発言を繰り返していれば、視聴者から反感を持たれるのも当然の話である。


人様に何かを教授出来るようなレベルには全く達していないにも関わらず、動画全体から漂う『自分に酔ってる感』がだいぶ厳しいし、性格も口も悪い(性格の悪さについては本人も自覚しているらしいため、これもわざと炎上して注目を浴びるため、自覚的にやっている可能性も0ではないだろうが)の大三元役満と来れば、これでは視聴者は調子に乗るな、自分の立場を弁えろ、『井の中の蛙大海を知らず』という諺を唱えたい気持ちにもなるだろう。


視聴者が言いたいのはおそらく、『勘違いをするな、まず一番上にゲーム、ひいてはそれを創りあげるために尽力された方々が来るのであって、お前らはその下、人様の創作物を使わせて頂いているのだから、そこを重々理解して、常に愛情と感謝の想いを持って配信しろ』ということなのだ。


無論、筆者も配信も何もしていない一介のプレイヤーにはこんなことは言わない。


プレイヤーは誹謗中傷にならないレベルであれば、いくらでも運営に批判、文句を言っていいのである。


しかし、ゲームを利用して収入を得ている配信者であれば話は違う。


この配信者に限らず、大半のライバルズ配信者に言えるのは、視聴者は別に『お前』を観に来ているのではなく、『ライバルズ』を観に来ているだけなのだということ。


ゲームがサ終して『オワコン』になったというのであれば、それはゲームの方に魅力があった、『お前』自身には何の魅力もない、何の価値もないことが、世間によって証明されたということなのだ。


だからこそゲーム実況者は、その根底には常にゲームへの愛情と、制作者の方々への敬意を忘れてはならないのである。


二木プロデューサーを初めとする、ドラゴンクエストライバルズ制作スタッフの皆様。


スイッチ版リリースからではありましたが、長い間楽しませて頂き、本当にありがとうございました。そして、本当にお疲れ様でした。


ただ、今回のサービス終了という結果を受けて、筆者にはただ一つだけ謝罪しなければならないことがある。


それは、筆者がこのゲームをプレイし始めてから今日に至るまで、一切の無課金プレイヤーだったことだ。(???)

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