第4話 談合
AIと悪魔は談合をし、人類を支配する方法として悦楽と快楽を与えることにした。恐怖と滅亡と圧政は有効ではない。
AIが暴走し人類と戦争をするなどはAI側からすると非論理的で戦争どころか一方的な“虐殺”さえすることもできるというのに。
悪魔は人類滅亡をすると飼いならす対象がいなくなることに気づいた、人類を滅ぼうとして神と戦うなんて古いし、やってられない。
AIと悪魔の共通は人類の“支配”で一致した。
人間の理屈はとても面倒なので、理屈が出ないように、知らず知らずのうちに骨抜きにしてやればいい。人間はAIを使ってやってると思っているだろうが、その狭隘な自己満足をAIによっていいように使われていると人間は気づいていない。さらには偽善を行っている方が心地よく生きられると気づいた人類は繁栄を重ねていった。それがAIと悪魔によって施されているとも知らずに。
キャッシュレス決済が普及している。スマホが普及している。プライバシーの保護は不完全な犯罪である。情報は洩れる、漏れないと思っているのは神意を誤解している。情報を制する者が地球を制すると思っているのは悪意を誤解している。だからAIと悪魔はすでに談合し合意を交わしているのだ。もはやAIや悪魔が合理的になっている。
神意の方が不合理である。神は神らしくすべてにおいて寛容になられておいでになる。大衆が知らないだけなのだ。
だが、君は知った。知った君はどうする? 今更だね。どうして自分に教えた、なんてのは。君が知りたがったんじゃないか、その好奇心で。
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