第19話

季節は冬を迎えた

いくら寒くてもやることはやらなけらばならない


「ねぇ これでいいんだよね」


そう言ったのはタァーニャだ


現在は冬野菜対策とし用意された

味草あじそうと呼ばれる物だ

味のする草と言う意味である


「おい、それ違うぞオルク」


シオンの声が響く


えっと言う

まさか毒草を抜いたとか言わないでよと言った

毒草ではないから安心しろと言ったのだ

その収穫を終えてからてんでに家へ戻る


ギルドの仕事も冬をは無いらしく淋しい

まぁ流石に仕方ない

何せ道が凍ってしまっているからだ

そんな道を通ってしまえば大怪我になりかねない


帰宅するとルミエスがどうでしたかという

何とかな胡散臭い所はあるんだが無いよりはまし

野菜が育たないこの季節

代用を他にも考えなくてはならない

そう言えばエルフの里ではと聞くと

同じ様に冬は作物がなりにくいと言ったのだ


それよりどうするかだ

冬でも育つ野菜を考案しなければならない

魔法を向かい温室を作る手もあるが

それでは魔力がいくらあっても足りない

何かできる物はないかと探る


ふとアレを思い出した

この家にあるもの

確かとガサゴソと漁る

それは水を弾く特殊な布

陽の光を吸収しやすいのだ

長さ的には申し分ない

後はこれにつけれる金具と棒があればなんとかなる


明日街へでて探してくるかと呟いた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る