「それで、魔法は覚えたの?」


「ただの噂でしたよ。これお土産です。」


ダンジョンボスを倒して出た棒付き飴を渡した。


「何よこれ?」


「噂の元ですよ。魔力を流してみてください。」


ジョセは棒付き飴に魔力を流す。


「甘いわね。これは蜂蜜の味だわ。」


「もう一度、流してみてください。」


「あれ?今度は葡萄の味になったわ。」


「これが、噂の元ですよ。みなさんもどうぞ。」


お嬢様4人娘全員と、フィーネとマーク君に渡しといた。

みんな、楽しそうだ。


「フィーネとマークはほどほどにね。魔力がなくなっちゃうから。」


「うん!!」


「分かりました、お兄様!」


二人が喜んでよかった。まあ、魔法なんてそんなすぐ、覚えられる物でもないしな。しょうがない。


「地道に行くか。」


村に戻って、アリシアに魔力をこめると回復するネックレスと、棒付き飴をあげた。村のみんなには内緒にしとけとは言っといた。

村ってそういうとこあるしな。

それから、村の少女達と乱行した後、街に帰って、いつも通りの日常を過ごした。

そんな、ある日。


「街の解体だと?」


「そうさね。悪人達が作った街らしくてね。なんでもありらしい場所さね。」


「なんで、そんなの作らせたんだよ。すぐにぶっ壊せよ。」


「街を作った奴がレベル5だと。手をこまねいてたのさ。」


「それでだけか?」


「どの4大公爵家の領地にも引っかからない場所に作ったのさ。」


「だからって、ほっとくか?」


「表向きは普通の街だったんだかね。裏が酷かった。それに幾つかの貴族も参加してるらしいさね。」


「なるほど、裏取りをしてたのか。それでその解体とやらには参加できるのか?」


「できる。だけど、あんたがいなくても大丈夫さね。」


「そうか。それもそうだな。」


「あんたは、残党狩りに集中したほうがいいさね。」


「残党?」


「街がなくなるのさ。首輪の付いてた盗賊が世に放たれるってことさね。」


「なるほどな。でも、この辺りには出ないだろ。」


「だから、他の公爵家の領地の森に2週間は行ってもらうさね。」


「そうか。まあいい。」


最近暇してたとこだ。暇すぎて、面白い漫画ひとつできちまった。

これは売れる。


「本を出版したい?」


「そうだ、俺の面白い漫画を世に広めたくてな。」


「絵はどうするのよ?あんたが全部書くの?」


「そこなんだよな。何かいい案はないか?」


「ハンコでも作ったら?」


「それはすごい疲れるな。」


いや?やり方次第でどうにかなるのかな?


「それより2週間いなくなるんでしょ?」


「そうだ。」


「それなら、2週間分相手してもらわなくちゃ。」


4人娘にすごい搾り取られた。こいつらの性欲は底なしか。


「マークも4歳になったんだから、簡単に泣いちゃダメだぞ。」


「でも〜」


マーク君は俺と離れるのが悲しいのかすごい泣く。

フィーネちゃんに任せる。フィーネちゃんはお姉ちゃんしてるな。ジョセの真似かな。

そんな、ジョセは漫画読んでる。こいつ図々しさのレベルが上がってる。


「ステータス」



レベル 3


力   :190

身の守り:174

素早さ :381

器用さ :319

魔法力 :263


スキル 

槍術 Dーーー槍を武器にすると、全ステータス上昇。

弓術 Eーーー弓を武器にすると、全ステータス少し上昇。

魅力 Eーーー魅力が少し上昇

耐性 Eーーー状態異常耐性が少し上昇

集中 Fーーー集中が微上昇


「このステータスで負ける奴なんて、現れないだろ。技術も積んでるし。」


現れなかった、普通に数十人盗賊を殺して帰ってきた。

自分の強さが怖いぜ。

盗賊から奪った金は、そこらへんに寄付しといた。

こういう細かいことが俺の名声を上げていくんだろうな。

なんて俺はいい奴なんだろう。

薄汚いガキどもに感謝されまくりだ。

俺の英雄譚でも漫画にしよう。いや、まずは絵本からだな。

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