ダンジョン

「ここが、ダンジョン都市か。人が多いな。」


この街はいつも日がごった返しているらしく、今日も活況だ。

ダンジョンの情報は事前公爵家にあった資料から調べているので、さっさとダンジョンに進む。こういう時に隠蔽のローブは有難い。

ダンジョンの中は洞窟だった。ダンジョン内も人がごった返していたので、とりあえず6階層まで行き。人のいない場所まで移動する。そこで、ダンジョンの床を壊しまくり18階層まで急ぐ。


「あれ?倒されてないのか?」


階層主は一度死んだら、1月は現れないはずだが。


「今日が、ちょうど一月ってことか?」


舞台は、砂漠。そこには大蛇が鎮座していた。


「まぁ、軽く殺すか。」


3時間かかった。

俺の火力でと大蛇の回復力なら、大蛇の攻撃力の方が上だったので、途中から、相手の攻撃を見極めて、一撃で脳天を貫くということに専念した。


「無茶苦茶疲れた。寝よ。」


砂漠に収納袋から、一軒家を取り出して風呂入って寝る。

ステータスが全部10上がっていた。試練になったのだろう。


「さっさと次、行こう。」


中層に入り、床が硬くなったから、槍で穴掘りしていく。あっという間に30階層に到達した。ここからは、森の階層なので、階層主までゆっくりと慣らしていく。


「意外に早くつくな。このままだとすぐに帰れそうだ。」


ダンジョン恐るる事なし。

ダンジョンの魔物は倒すと、粒子になって消える。

何かしのドロップをするし、レアドロップもする。

18階層の階層主を倒した時も、首飾りをもらった。魔力をこめると傷が回復する魔道具だ。

資料とは違うが、俺が一人で倒したからでたドロップだろうか。

まあ、ポーション飲めば良い話なんだけどな。


森エリアを軽く散策しながら、32階層で、狩りをしていた。

ダンジョンの森にも木の実や野菜が生えているので、採取して食べた。

うまい。ダンジョン産の野菜は美味いな。果物も味が美味しいから、お菓子でも作ろう。

美味いな。もっと採取してこ。

ダンジョンの森は結構広い。下の階層に行けば行くほど広くなるって、本当なんだな。

とりあえず、狩れるものはなんでも狩ったし、取れるものなんでも取った。

ウサギや鹿を狩ると、肉が出たので、それを調理してみるといつもより味が複雑になって美味しかった。

やっぱり、ダンジョン産の肉は少し違う。

少し楽しくなったので、時間も余っているし、新料理の開発に時間を割いてしまった。

そのせいだろう、めんどくさい奴らに絡まれた。


「あんた、串刺しだろ?」


「そうだが、お前らは?」


なんか、40人ぐらいの集団だ。クランってやつか?


「そんなことはどうでもいい。お前が串刺しという証拠を見せてくれ。」


「知るかよ。誰だよ思らは?」


なんか険悪だな。めんどくせえ。


「リーダーそいつは串刺しでいいでしょ。子供っぽいやつが一人でこんな奥にいるんだぜ。」


話しかけてきた奴らとは、別の奴だ。


「そうだな。悪いがお前には死んでもらう。」


リーダーぽいやつが急に攻撃してきた。

速い。レベル3はある。しかし、いつも戦ってる騎士と比べたら遅すぎる。

その一撃を最小限の動きでかわし、最速の突きでそいつの脳天を突き刺す。

俺の槍術スキルはかなり優秀な部類なので、同じレベルでも差が出る。


「リーダー!!!」


「それで、お前らはなんで俺を狙うんだ?」


「ふざけんな!!リーダーを殺しやがって!!」


いや、俺は悪くないだろ。こいつが攻撃してきたんだぞ。

他の40人が戦闘体制だ。


「よく分からんが、森で狩人に喧嘩を売るとは。」


俺は串刺しの二つ名が先行し過ぎて、俺の本業の狩人の知名度は低いようだ。

森の中での俺はレベル4ぐらい強い。騎士が平原での戦いに強いように、俺は森の中では強くなる。

単純に、森で戦う技術の差だけどな。


強いやつから、狙撃していき。2時間で全滅させた。

一応、最後の一人を拷問して聞いたら、リーダーとやらは、俺が殺した冒険者の兄らしい。

逆恨みするなよ。俺は冒険者が悪事を働くと、問答無用で殺しているから、冒険者達に嫌われているが。もちろん殺されて当たり前だから殺しているのだ。

お前らだって、報酬をもらって盗賊を殺すだろうが。

俺は報酬も貰わずに殺してるんだぞ。逆に敬えよ。

こいつらの所有物を全部盗んで、死体はそこら辺に捨てといた。

魔物達がくうか、ダンジョンが吸収するだろ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る