異世界転生でやりたい放題やりたくて

@ininininin

転生と書いて、説明回とよむ

前世の名前は田中 竜一

前世は23歳で死んだ。新卒で入った会社の仕事にも少しずつ慣れてきて、怒られる回数と自分の仕事に対する自信が反比例し出した頃、トラックに轢かれて死んだ。

そして、目が覚めると、身体が縮み子供になっていた。

多分、7歳ぐらいの少年になっている。コナンやん。

と思ったが過ごしていくうちに異世界転生してると気付いた。

だって、村の外にゴブリンいたし。他の魔物もいるらしいしな。

そして、

今世の名前はリュウ

異世界転生して、名前があだ名と同じで良かった。呼ばれた時にすぐ返事できる。

俺が転生した村は人口500人程の牧歌的な村だ。

しかし、俺の両親は俺が小さい頃に死んだらしく、幼馴染の両親に保護者をしてもらっている。


最初こそ、色々戸惑ったがなんとなく異世界に慣れ始めた三日目、俺は重大なことを知らされた。この世界にはステータスがあること。

それを知った俺はすぐさまステータスを開いた。


「ステータス」


名前 リュウ


レベル 1


力   :11

身の守り:14

素早さ :14

器用さ :12

魔法力 :5



「これがステータスか。ドラクエ1に近いな。魔法力ってことは魔法使えるんか?」


魔法が出せるかもと思い、メラもヒャドもバギも試したがなんの反応もなかった。それでも何かできるとカメハメ波の格好で遊んでいると。


「何やってるのリュウ?」


俺の幼馴染の金髪の美少女が話しかけてきた。


「魔法の練習だよ。アリシア。」


「リュウが魔法〜。無理に決まってるよ〜」


アリシアが面白そうに笑う。馬鹿にされてる気がする。

てか、してるだろ。


「出来るかもしれないだろ。大体、なんでできないいんだよ。」


「だって、魔法ってすごい人たちが使うんでしょ。だから、リュウじゃ無理だよ。」


「すごい人?みんな使えるんじゃないのか?」


「当たり前じゃん。そんなことも知らないの?リュウって3日前ぐらいから少しおかしいよ。」


「おかしい?」


「うん、おかしいよ。喋り方も前と全然違うし。前はもっとウジウジしてたのに。それに、みんなが知ってることを知らないし。」


「気にするなアリシア。男は一日で変わるもんなんだ。」


「ふ〜ん。変なの。それより、みんなと遊びに行こうよ〜」


「いや、いい。俺は今日から修行するんだ。」


「そうなんだ〜。じゃあ、私は遊んでくるね〜!!」


アリシアは元気いっぱいに遊びにいった。


「元気で明るく、金髪美少女。あいつは俺の将来の嫁かもしれない。そうに違いない。まぁ、それはおいといて、レベリングの時間だ。」


そう思い、近所の森に家から持ってきた。包丁2本を使って、ゴブリンと死闘を演じた。

最初、奇襲を成功させて腹に包丁刺したのに。なんて生命力の強いやつだ。

ボロボロになって、村に帰ってきたので、俺の保護者であるアリシアの両親とアリシアに無茶苦茶怒られた。

疲れ果てて、3日布団で寝込んだ。


「ステータス。」


名前 リュウ


レベル 1


力   :12

身の守り:14

素早さ :14

器用さ :12

魔法力 :5



「力が1上がっただけだな。ゴブリン1匹しか殺してないし、しょうがないか。

次からは包丁じゃなくて、もうちょっとリーチのあるものを武器にしよう。安全にゴブリンを殺せそうだ。」


弓を引ける力がないので、武器は家にあった槍にした。子供の俺にも振り回せそうな短槍だが。

短槍を振り回そうとしても、重くて振り回せない。といううか、俺が短槍に振り回されてる。


「リュウ〜。もう危ないことはやめなよ〜。パパとママのあんなに怒られたんだよ。」


「アリシア。俺はお前を守るために強くならないといけないんだ。心配してくれるのは有り難いが、邪魔しないでくれ。」


「意味わかんないよ。私の方がリュウより強いのに。」


「アリシア。今の言葉は聞き捨てならない。戦争だ。」


「いいよ。泣かないでね、リュウ。」


生意気なガキだ。力の差ってやつを解らせないと。

3分後、普通に喧嘩で負けた。といううか体力でゴリ押しされた。

こいつ、この歳でゴブリンより強いかもしれない。


「あれ?ほんとに泣かないんだ〜。」


アリシアは倒れる俺の上に乗りながら、煽ってくる。


「当たり前だ。お前なんて包丁持ってたら、俺が勝てたんだからな。」


「それなら私も包丁持つから、結局私が勝つよ〜。リュウはさ、リュウガの真似しようとしてるんでしょ。やめなよ、リュウはリュウガにはなれないよ。」


リュウガとは村長の長男で、あらゆる方面に才能があり、イケメン、しかも明るく人気者。村の大人の期待を一身に背負って生きてますって顔したやつだ。

俺たちと同い年の7歳だ。腹が立つぜ、そいつ転生者じゃないだろうな。

ちなみに、アリシアはリュウガのことが好きで、リュウガもアリシアのことが好きらしい。

まだ、子供だから、自分達の気持ちは、分からず関係も進んでないが、これから成長してくにつれ、そういう関係になるだろ。

何せ、村一番のイケメンと、村一番の美少女らしいからな。狭い村の。


「アホか。あんな奴程度が俺の目標なわけないだろ。俺はもっと上を目指してるんだ。」


「私にも勝てないのに、馬鹿みたい。」


「馬鹿はお前だ。病み上がりの俺に勝ててそんなに嬉しいのか。さっさとケツをどけろ。重いんだよ。」


「はいはい。リュウは力、弱いもんね〜」


クソガキが。いつかボコボコにしてやる。

でもまずは、短槍を振り回せるようにならないと。

日も暮れてきたので、俺たちは、同じ家に帰った。

俺は両親がいないので、アリシア宅にお世話になる。有り難いぜ。

アリシアに急にボコボコにされたとアリシアの両親に報告して、アリシアは無茶苦茶叱られてた。アリシアは泣いてた。ざまぁ。

これが、大人の戦い方だアリシア。勉強になったな。


明日からは、修行だぜ。

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